インフルエンザ対策
次の栄養素(多く含まれる食べ物)7つ
インフルエンザ予防によいとされています。

発行責任者 岩見圭祐・幸美


2301-c
            ▲ クリックで拡大表示


〈一般社団法人 日本感染症学会 提言より抜粋〉
1. ビタミンA

感染が生じる鼻や喉の粘膜のウイルスを体外に押し出す線毛の働きが悪くならないように粘膜を健康的に維持する働きがあります。

緑黄色野菜 たまご レバー 乳製品 ウナギ タラ 海苔 等々です。

2. ビタミンC

インフルエンザウイルスの増殖を抑えるインターフェロンという物質の産生を促す効果があり ウイルスが侵入しても増殖を食い止め 強い症状が現われるのを防ぐ効果がある。
又、免疫力を下げる 活性酸素を抑える働きがある。

ブロッコリー パセリ パプリカ レモン キウイ ジャガイモ サツマイモ

3. ビタミンE

鼻や喉の粘膜の血行をよくし ウイルスを押し出す線毛の働きを活発にし 活性酸素を抑制します。

魚介類 かぼちゃ モロヘイヤ ピーナッツ アーモンド 等

4. ビタミンD

最新の比較実験でインフルエンザ流行時期にビタミンDのサプリメント摂取した子どもと、してない子どもでは明らかにインフルエンザにかかりにくいことが報告されています。

乳製品 サケ しらす たまご きのこ レバー シリアル 等

5. テアフラビン

紅茶に含まれイ ンフルエンザウイルスの感染力を著しく低下させることが分かってきました。

6.はちみつ

のどの線毛の働きを正常に促し のどにうるおいを与え 殺菌作用もあります。

7.亜鉛
亜鉛の抗ウイルス作用と呼吸器感染症予防効果について
<日本生活習慣病予防協会 健康科学大学 蒲原聖可 より 抜粋>
1. 亜鉛は免疫機能に必須
 亜鉛は、必須微量元素(ミネラル)の一つであり、生体内の数百種類の酵素の働きに必要です。また、亜鉛は免疫の機能の維持にも欠かせないミネラルであり、亜鉛が欠乏すると、Bリンパ球数と抗体の産生が減少します。
 これまでの研究では、亜鉛欠乏では、風邪の原因ウイルス、HSV、HCV、HIVなどのさまざまなウイルスの感染リスクが高まることが示されています。

2. 亜鉛がウイルスを抑えるメカニズム
 亜鉛による抗ウイルス作用について、いくつかのメカニズムが考えられています。
 まず、亜鉛は、インターフェロンの産生を増やし、抗ウイルス作用を示します。また、亜鉛は細胞膜を保護し、安定化することで、ウイルスの細胞への侵入を阻害します。

 亜鉛の特徴として、クロロキンなどのイオノフォア(細胞などの生体膜に作用し、特定のイオンを選択的に透過させる働きをもつ、脂溶性の低分子化合物の総称)と併用投与することで、亜鉛の抗ウイルス作用が増強されることがわかっています。

3. 亜鉛はコロナウイルスの複製を阻害します。
 コロナウイルスは、RNAウイルスに分類されます。RNAウイルスに対して、亜鉛は、RNAウイルスを複製する酵素であるRNA依存性RNAポリメラーゼ(RdRp)を阻害することで、ウイルスの複製を防ぐ働きがあります。

 この作用は、SARSコロナウイルス(SARS-CoV-1)を用いた研究でも確認されています。

4. 亜鉛が風邪や肺炎を予防・改善する
 亜鉛の欠乏や不足は、免疫能の低下から、呼吸器感染症を含めた、さまざまな感染症のリスクが高くなります。また、亜鉛サプリメントによる風邪や肺炎の感染予防や症状改善効果が示されています。

 これまでの亜鉛を投与した研究に関する系統的レビュー/メタ解析によると、
 - 成人における風の罹病期間が33%短縮
 - 小児5,193人では肺炎の罹患率が13%低下、
 - 成人2,216人での重度の肺炎の死亡率が低下
といった亜鉛の効果が見出されました。

<亜鉛を多く含む食物>
 牡蠣(かき) 豚 レバー 牛赤身肉 麦胚芽 油揚げ アーモンド たまご 等々

2301-d
            ▲ クリックで拡大表示



 昨年は、公私共に(社会福祉協議会との事業など)あわただしい一年でした。そういったなかで 患者さんより 別府市特別功労表彰を受彰したことに、あたたかいメッセージリンク お手紙をいただきました。本当にありがとうございました。