うめちゃんさん
投稿日時: 2022/06/07 16:59
お世話になります。
以前中学生の娘の起立性調節障害の漢方薬について相談させていただきました。
https://www.kigusuri.com/consultation/detail/1047/
苓桂朮甘湯に四物湯をプラスして(各1包ずつ×朝夕)一週間飲んだところ、少し良かったのですが、
生理前の気持ちの落ち込みが起きてしまいました。
私の更年期用に持っていた加味逍遙散を試しに加えてみたところ(各1包ずつ×朝夕)、とても良く効いて
生理前日に強く症状が出た以外はとても元気に過ごせました。
生理前の症状以外にも、朝起きがよくなったり、朝の動き出しが早くなったり、
低気圧での頭痛やダルさもなく過ごせてとてもあっているようです。
かかりつけ医にこのまま続けていいか相談したところ、苓桂朮甘湯と同時だと甘草が重複しているので
普段は苓桂朮甘湯を飲んで、生理前の症状があるときにだけプラスして使うようにと指示されました。
一旦加味逍遙散を中止したタイミングで、低気圧で調子が悪くなり、
今日は久しぶりに起き上がれなくなりました。
昼前に加味逍遙散を追加したところ元気が出たようなので、やはり体にあっているように感じます。
できれば続けて飲ませたいと思いますが、やはり甘草の重複が問題ありでしょうか。
苓桂朮甘湯は半年飲んでいて、当初の症状の立ちくらみやめまいはほぼ出ていないです。
以前止めたときには症状がぶり返したので、止めないほうがいいのかと考えています。
それともそろそろ症状が変化したと考えて減らしてみてもいいのでしょうか。
アドバイスをお願い致します。
うめちゃんさん、はじめまして。
かかりつけの先生が指摘されるように、長期的な服用を考えるなら甘草の配合量は考慮しておいた方が安心だと思います。甘草の1日摂取量の上限には諸説ありますが、2.5~3.0g以下にしておく良いとも言われます。計算上では苓桂朮甘湯と加味逍遥散を満量服用すると甘草は1日辺り3.5gとややオーバーするので、2.5÷3.5≒0.7と各々の服用を70%程度に止めておくと数値的にはおさまります(これは各々、1日2服するぐらいの勘定です)。また今は、加味逍遥散を併用してすぐの状況なので、しばらくすると娘さんに合った飲み方もわかってくると思います。
あと、これは余談ですけど苓桂朮甘湯は名前の通り茯苓・桂皮・白朮・甘草からなる漢方薬ですが、この内の桂皮を除いた生薬は全て、加味逍遥散にも入ります。じゃあ実際、加味逍遥散に桂皮(シナモン)を足したら、苓桂朮甘湯のような働くのか?と言えば、そうはなりません。同じ生薬を使っていても、目的・用途が違うことで、配合量とか比率も変わってくるのが、漢方薬の興味深いところです。
回答日時: 2022/06/08 10:50
うめちゃんさん さま
こんにちは。
お嬢様が起立性調節障害とのこと、ご心配のことと存じます。
医師の指示どおりに、加味逍遥散は生理前(月経前の一週間)の不調の改善にのみにもちいるとよいと思います。
ただし、全周期に加味逍遥散を続けたい場合は、一日一包までにしておいた方がいいと思います。
であれば、甘草の副作用発現はほとんど心配ありません。
加味逍遥散が効いたということは、血虚よりも気滞による症状が強いと推定されます。
ですから、四物湯よりは加味逍遥散が向いているのでしょう。
苓桂朮甘湯は全期に渡って続けていいと思います。
四物湯には甘草は含まれていないので、全期に渡って併用できます。
加味逍遥散を併用する場合は必要ありません。
朝は加味逍遥散、夕は四物湯といった感じでもいいと思います。
漢方的には、四物湯と苓桂朮甘湯を合わせると連珠飲という処方になって立ちくらみや目まいやふらつきに効きます。
お大事になさいませ。
回答日時: 2022/06/08 09:59
うめちゃんさんからのコメント
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