春巻きさん
投稿日時: 2022/11/14 23:56
音を聞くと耳の奥の痛みが生じる聴覚過敏、高音の耳鳴り、そしてたまに起きるめまいに悩まされています。
今は抑肝散加陳皮半夏を処方されていて、音の響き自体は結構改善されてきましたが、耳の中の痛み、耳鳴り、めまいについてはあまり効果がないようです。
私の一連の症状が内耳の障害から起こってる場合と、自律神経失調症などの精神的ストレスから起きている場合の漢方を教えてください。
よろしくお願いします。
春巻きさん さま
耳の奥の痛みと耳鳴りと時々の目まいなどでお悩みとのこと、おつらいことと存じます。
抑肝散加陳皮が効果が出ていることから、肝の高ぶりが原因だと推定されます。
於血(おけつ)が肝にたまって、熱を生じて、その熱が上昇して、頭部の内耳に症状が出ているものと推定されます。
肝に熱がたまると、耳鳴り、目まい、イライラ、落ち着かない、目が疲れる、赤目になる、自律神経の失調などがでます。
基本的には、於血を取り除くために、冠元顆粒を続けて、肝の熱を冷ますために、杞菊地黄丸や瀉火利湿顆粒を一緒に飲むといいかもしれません。
内耳の障害が酷い(半年以上の病歴)場合は、滋腎通耳湯を続けてみるのもいいかもしれません。
お大事になさいませ。
なかなか改善しないときは、髙木漢方(たかぎかんぽう)までお気軽にお越しになりご相談ください。
回答日時: 2022/11/15 11:21
春巻きさん、はじめまして。
お訴えから察するに、内耳に鬱血・充血、はたまた炎症があるのでは?とお見受けします。そういう状態を抱えることで、耳が機能障害を引き起こしている流れではないかと・・・。内耳は頭部に納められていて、毛細血管やリンパ液が通っている所なので、ひとたび「熱」が生じると、発散されにくい構造になっていると思われます(※冷えづらいと考えるとメリットなんだけど、熱が冷めにくいと考えるとデメリットなんですよね・・・)。
漢方薬を考えた場合、ご指摘の「内耳の障害」は即ち、内耳が抱える血流障害や内リンパ水腫に相当すると考えるので、滋腎通耳湯や竜胆瀉肝湯、沢瀉湯あたりファースト・チョイスになるかと。一方で、自律神経障害が耳という場所(臓器)で現れていると考えた場合は、小柴胡湯や釣藤散、柴胡疎肝湯などが候補になるかと。ただ実際は、東洋医学の「不通則痛」に倣い、通り・巡りの悪化やそれに伴う病理産物(うっ血やむくみ)が耳の機能異常が生じているという流れなので、「内耳の障害」と「自律神経の失調」も裏では繋がっていると思うんですよね・・・。ではでは。
回答日時: 2022/11/15 10:50