suzuyukiさん
投稿日時: 2023/10/10 20:37
今年1月にコロナに感染し、療養期間中に右耳が突発性難聴になりました。聴力は回復しましたが、キーンという高音の耳鳴り(正確には頭鳴り)が残っています。その2週間後に左耳が急性低音障害型感音難聴になりました。聴力は多少の変動があり、聴覚過敏もあります。体調によっては、低音の耳鳴りもあります。現在は、1か月に一度通院し、イソバイド、アデホスコーワ、メコバラミンを朝晩服用しています。また、週に一回鍼灸にも通っています。耳鳴り(頭鳴り)も辛いですが、聴覚過敏の方が辛いです。いろいろな音が響くのですが、特に食器のぶつかる音が響きます。聴覚過敏に効く漢方を教えていただきたいです。ちなみに、右耳は耳管開放気味で、左耳は耳管狭窄気味でもあります。
よろしくお願い致します。
suzuyukiさん さま
こんにちは。
コロナの後遺症で難聴などになることはよくあります。
コロナの特徴として、体内に小さな血栓がたくさんできますから、いろいろなところが詰まって後遺症が発生します。
右耳は耳管開放気味とのことですので、心脾顆粒などがいいかもしれません。
左耳は耳管狭窄気味とのことですから、滋腎通耳湯などがいいかもしれません。
両耳共通として、耳の中の循環障害によるものだと推定されますから、地龍などもいいかもしれません。
お大事になさいませ。
なかなか改善しないときは、髙木漢方(たかぎかんぽう)までお気軽にお越しになりご相談ください。
回答日時: 2023/10/11 12:48
suzuyukiさん、はじめまして。
お訴えから察するに、抽象的な表現ですが耳が「詰まっている」のでは?とお見受けします。漢方では、耳の機能が正常なのは「(耳)が通っているから」と考えますし、「通耳」の名を冠した漢方薬も存在します。ただ「耳が詰まっている」と一口に言っても、そこにはいろいろなタイプがあります。また今現在服用されている「イソバイド、アデホスコーワ、メコバラミン」も道筋は違いますが、最終的に目指しているゴール:耳の通りをサポートするという点は同じです。要は、病態や年齢、あるいは急性&慢性に応じて、いろんな「耳の通し方」があるという話です。そして聴覚過敏に伴う「耳の詰まり」には、気滞・肝熱を伴うケースが多いように見受けます。もっとも、「これが気滞・肝熱です」と視覚化できるものでゃありませんので、現代でいう機能障害と一種に位置づけられます。これも抽象的な表現ですが、何らかの理由で詰まりが生じた耳は「何とか通そう!」と昂ぶって、機能が力んで(≒亢進・増幅)しまう・・・とそんな流れです。とそのように考えると、聴覚過敏に対しては、1.詰まり(塞がり)を除く事と2.耳の力み(のようなもの)を解す事の2つが必要になると言えます。
上記の1.と2.に対して実際に用いる漢方薬はいろいろありますが、特に「柴胡」を用いた処方の出番は大きいかと。また長患いな点を考慮すると、血虚(あるいは陰虚)や瘀血の影響も少なからずありそうなので、当帰や川芎、麦門冬あるいは牡丹皮や桃仁を用いた漢方薬も適宜、併用する必要があるかもしれません。その辺りは込み入った話になりますから、専門家に相談して判断してもらう方が得策です。ではでは。
回答日時: 2023/10/11 12:18