omochiさん
投稿日時: 2023/10/30 17:13
中学3年になる娘のことで相談させていただきます。
去年辺りから、精神的に落ち込むことが多くなり、学校も休みがちになっています。軽いうつ症状ではないかと心配しています。
娘は幼少の頃に、自閉症スペクトラムと診断され、小さな時は不安が強くこだわりが強かったり、感覚過敏が強いためパニックを起こす子でしたが、小学校に入ってからパニックや癇癪は減り、落ち着いて生活できておりました。
ただ、中学に入ってから、誰かに余計なことを話したらどうしようと不安になったり、誰かに電話したらどうしようと電話の近くに行けなかったりすりことがあり、主治医の先生からは二次障害だと言われました。しかし中学3年になりその症状は治まり、今はそのような不安な気持ちは出ていないようです。
そんな経緯がありましたが、今度は気持ちが落ち込んだりやる気が出ない日がでるようになりました。
受験勉強や学校生活の疲れもありますが、受験前で本人が行きたい志望校もあるので、何か合う漢方を教えていただけたらと思っています。
今まで精神薬的なものは飲んだことはありません。
よろしくお願い致します。
omochiさん さま
こんにちは。
お嬢様の精神的な落ち込みやヤル気が出ないとのこと、ご心配のことと存じます。
中学三年生ということですから、血の道の症状としてとらえるといいかもしれません。
ホルモンバラスが乱れやすい時期なので、自立神経に影響を与えていると思われます。
補気、補血、安神の作用のある漢方がいいかもしれません。
冷えまたは生理痛があれば、婦宝当帰膠がいいかもしれません。
不眠または貧血があれば、心脾顆粒がいいかもしれません。
胃腸が弱くまたは多汗であれば、補中益気湯がいいかもしれません。
「幼少の頃に、自閉症スペクトラムと診断」されていることから、脳の働きに必要なアセチルコリン(神経伝達物質)が不足気味の体質かもしれません。
ホスファチジルセリンをしばらく続けて摂ると、学習能力改善(成績向上)がうながされていいかもしれません。
受験時期に心身の元気を取り戻すには、朝食に、必要充分なタンパク質(必須アミノ酸)を摂るといいでしょう。
コンクレバンなどがいいと思います。
お大事になさいませ。
なかなか改善しないときや心身の不調でお悩みの時は、髙木漢方(たかぎかんぽう)までお気軽にお越しになりご相談ください。
回答日時: 2023/10/31 12:28
omochiさん、はじめまして。
気持ちが落ち込んだり、やる気が出ないというのは、心模様が晴れない状態によると見立てられます。漢方でいう「心」はお日様のようなもので、空模様ならぬ「心模様」を明るく照らす光明に通じます。また、五臓六腑において心は「君主」に相当するもので、天下にあって君主(の威光)は国の安寧・世の泰平を担うものでもありますから、まさしくお天道様という訳です。そして人は、心が陰る時には悲観的・陰鬱になりやすく、逆に心が照る時には快活・行動が大胆になりますから、その点からすると、心の養生は「曇らせず、天晴れ(≒感動や感謝)を得る事」にあると言えますね。
そして「心を晴らす」と考えた時、自然界の空模様と同じく、人の心模様においても「雲」の存在や「お日様の高さ」がネックになります。例えば、雲を流すのが気流であるように、人の心模様も「気運」を促し雲を払うことは大切ですし、お日様が高い方が日差しが明るくなるように、心の気血が充実すると精神は持ち前の明るさを発揮しやすくなります。omochiさんの娘さんの場合、この2つのどちらが効果的なのか?は判断が迷うところですが、受験勉強や学校生活を頑張っているという事は、それ相応に心血を注いでいると思いますので、心の気血を養う方を優先してみると良いかもしれません。その場合、漢方薬としては帰脾湯が良いかと思いますが、実際の漢方薬は専門家に相談して、判断してもらう方が賢明です。ではでは。
回答日時: 2023/10/31 10:46