ともともさん
投稿日時: 2019/05/07 09:54
息子14歳が、小6より起立性調節障害の体位性頻脈症候群です。
現在の症状は、だるさ、昼夜逆転、頭痛、関節部分のアトピー、あと熱がこもっている感じがあります。
知り合いの方に帰脾湯という漢方が良いと聞きました。調べてみると帰脾湯の他に、加味帰脾湯という漢方もあるようです。、息子の症状にはどちらの漢方が効果的でしょうか?
両方試してみるというのも有りでしょうか?
ともともさん さま
こんばんわ。
起立性調節障害の体位性頻脈症候群は、起床時に、目まいとともに、頻脈になり、身体が重くだるくなる症状がみられます。
血圧の上昇はみられませんが、交感神経が興奮することによって生じるとされています。
たしかに、精神不安を取り除くために、帰脾湯や加味帰脾湯をためしてみるのもいいでしょう。
どちらも、心脾両虚に使用します。
心脾両虚とは、物忘れや不眠のある心血虚と、消化不良や全身疲労感のある脾気虚のある症候です。
もしそのふたつが、効果がないときは、苓桂朮甘湯、半夏白朮天麻湯などもいいかもしれません。
頻脈が強く出るときは、牛黄清心元がいいかもしれません。
アトピーのある成長期の子供は、脾虚と血熱があるので、帰脾湯+五行草茶+五涼華 などもいいかもしれません。
お大事になさいませ。
回答日時: 2019/05/07 20:00
ともともさん、こんにちは。
ご質問の件ですが、熱がこもっている感じに加えて、イライラ・怒りやすいなどメンタル面に不調が顕著な場合には、加味帰脾湯が適すと思います。帰脾湯に柴胡・山梔子が加わること(=加味帰脾湯)で、抑うつ感やそれに伴う熱感に対応できるようになります。
漢方では、起立性調節障害を体を巡る気(=エネルギー)の失調と捉えます。エネルギーの失調には、馬力不足(=気虚)と回転不足(=陽虚)の二面性がありますが、帰脾湯は主に、前者を補う漢方薬です。「体の原動力は脾(=お腹)に宿る」と考えるのが東洋医学であり、脾の働きを整えて、からだ全体の馬力を補っていく訳です。ちなみに、馬力不足を補う漢方薬には他にも存在しますが、帰脾湯は馬力不足が「脳の機能(≒中枢神経系)」に及んでいる点が大きな特徴です。その為、帰脾湯が適する人は「だるいのに眠れない」という、一見すれば矛盾した症状を訴えます。その辺り、ともともさんのお子さんは、いかがでしょうか?
以上、雑多な文章ですがご容赦下さい。お大事になさいませ。
回答日時: 2019/05/07 15:51
ともともさんからのコメント
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