しずくさん
投稿日時: 2019/05/13 17:28
過多月経と鎮痛剤が効かない酷い痛みがあり産婦人科で診察してもらった所、子宮腺筋症だろうと診断されました。低容量ピルを処方、この先閉経まで10年程飲み続ける様に言われました。
ただ、以前不正出血の際に中容量ピルを出され服用しましたが、吐き気や目眩・手の痺れが出た為不安を感じています。
前回の不正出血の際は漢方薬局さんへ相談し婦宝当帰膠を暫く飲み、生理周期も落ち着きました。今回その薬局さんが閉まっている為、こちらで質問させて頂きました。
ピルが不安であり、まだ婦宝当帰膠が残っているのでそちらを服用していますが、子宮腺筋症にも効果はあるのでしょうか?また今回は月経量も多く貧血を感じるのですが、鉄分やヘモグロビン等のサプリメントと婦宝当帰膠の併用は大丈夫なのでしょうか?それとも、別の貧血に効く漢方を服用した方が良いのでしょうか?
質問ばかりで申し訳ありませんが、よろしくお願い致します。
しずくさん、こんにちは。
月経過多と酷い痛み(下腹部痛でしょうか?)、さぞお困りのことかと思います。
まず婦宝当帰膠ですが、月経過多に伴う不正出血やそれに随伴する症状、及び子宮周辺の筋肉痛(血虚による疼痛)の改善は期待できると思います(鉄分、サプリメントとの併用のご指摘ですが、時間をずらしての服用であれば、問題ないと思います)けれど反面、子宮腺筋症には不向きだと感じます。
簡単に言いますと、子宮腺筋症は血流の悪い(≒病的な)滞りが及んだ病態です。一方で、婦宝当帰膠は血液・栄養の不足を補う漢方薬です。血流に悪い滞りが存在する状態で血液・栄養を補っていくと、「濁った液体に澄んだ液体を注ぐ」がごとく、さらに滞りを増長する可能性があります(※あくまで可能性の話です)そういう場合には、血流の悪い滞りを改善していく別の漢方薬(=瘀血に用いる漢方薬)が有効です。即ち、婦宝当帰膠で体に良いもの(営血)を補い、駆瘀血薬(瘀血に用いる漢方薬)で体に悪いもの(血毒)を除くイメージです。
なお、ポイントの一つに「酷い痛み」があると思います。痛みは血の不足(血虚)でも、血の滞り(瘀血)でも起こります。両方は同じ病態ではありませんから、婦宝当帰膠を服用して痛みの改善を感じない場合には、折衝飲とか芎帰調血飲第一加減など駆瘀血の漢方薬を合わせるのも一手と感じます。その点も含め、ぜひお近くの漢方薬局でご相談下さい。
以上、雑多な文章ですがご容赦下さい。お大事になさいませ。
回答日時: 2019/05/14 16:10
しずくさん さま
こんにちは。
子宮腺筋症になると、月経時に酷い生理痛になることがあります。
子宮腺筋症は、子宮の筋肉層が変質して、固い塊のようになる疾患です。
昔は、月経困難症というくくりの疾患でした。
イスクラ婦宝当帰膠は、貧血にも効果があり、漢方的には、気と血を補う働きがあります。
ですから、生理痛や貧血や不正出血にも良く効きます。
ピルは、過去に副作用が出たことがある人には細心の注意が必要ですね。
鉄分のサプリとの併用は、問題ないことが普通ですが、万が一、身体に合わないときは止めてください。
不正出血の改善としては、「田七人参」などとの併用もいいと思います。
とくに、痛みと出血の軽減に役立ちます。
子宮腺筋症の漢方薬療法は、得意としております。
お悩みの時は、お気軽にご相談ください。
お大事になさいませ。
回答日時: 2019/05/14 13:35