とこちゃんさん
投稿日時: 2019/11/23 19:53
胃アトニーや胃拡張に効果的な漢方があれば、教えて欲しいです。筋肉が緩んでしまっているのか、機能が低下してしまっていて食事があまり摂れないです。アドバイスが欲しいです。よろしくお願いします。
とこちゃんさん さま
こんにちは。
胃アトニーは、胃下垂が原因です。
重力に対して胃が負けている感じでしょうか。
普通は、黄耆、人参などの補気作用のある生薬が入っている漢方薬から選択します。
胃拡張は、食事をしていなくてもお腹の上部が張って苦しくなるものですが、原因は胃潰瘍や胃がんです。
胃カメラなどで異常がなければ、漢方薬を続けると治ってきます。
食事が摂れないということは、胃の位置が下がってお腹の筋肉が弱っていると推定されます。
吐き気をともなえば、半夏瀉心湯や甘草瀉心湯などがいいかもしれません。
胃痛をともなえば、安中散加茯苓などがいいかもしれません。
軟便で疲労感がともなえば、補中益気湯や六君子湯などがいいかもしれません。
風邪をひきやすければ、柴胡桂枝湯などがいいかもしれません。
漢方薬を使用する前には、専門家にご相談くださいませ。
お大事になさいませ。
何かとお悩みの時は、当店までお気軽にお越しになりご相談くださいませ。
回答日時: 2019/11/26 12:37
とこちゃんさん、はじめまして。
消化器系のトラブルに用いる漢方薬は数多く存在しますが、機能障害による諸症状の改善に用いる方剤には、六君子湯や平胃散が有力だと思います。
六君子湯や平胃散を選択するポイントは、①食べたいと思うか(≒食欲の程度)、②実際に食べられるかといった点にあります。言い返れば、「食べたいのに食べられない」のか、「そもそも食べる気が起きないのか」という話です(漢方的には、トラブルの原因が「脾」にあるか、「胃」にあるかという話になります)。とこちゃんさんの場合「食事があまり摂れない」という訴えからは、後者寄りの印象を受けますから、六君子湯が向いていると感じます。
ただし、消化器系のトラブルに用いる漢方薬には、六君子湯(=二陳湯+四君子湯)をベースにした処方がいくつか存在しますし、そのどれが適しているのかについては、さらに詳しい問診が必要になります。漢方的にも、脾と胃は表裏の関係にありますから、脾の失調が胃に影響を及ぼすという図式は、しばしば見受ける病態だったりします。また漢方の場合、症状が及んだ経緯によっても対処法は変わってきます。一連の症状が夏バテを引きずったものか、心身の疲労によるものか、はたまたストレス障害によるものかで、漢方薬の選択も変わっていくるという訳です。
以上、雑多な文章ですがご容赦下さい。お大事になさいませ。
回答日時: 2019/11/25 11:55