あっこさん
投稿日時: 2020/02/16 19:55
娘が3年前から脂漏性皮膚炎で悩んでいます。落屑(フケのようなもの)がどんどん落ち、頭皮も痒くおでこや耳の周りなども酷いときは赤く湿疹のようにできます。皮膚科にて飲み薬や頭部塗り薬を頂いて改善はしますが、一時的で可哀想な状態です。この症状が改善されるような漢方薬ありましたら教えていただきたいです。宜しくお願いいたします。
あっこさん、はじめまして。
脂漏性皮膚炎のファースト・チョイスとしては十味敗毒湯をよく用いますが、それはあくまで症状の特徴から見立てれば、という話です。3年間継続中の皮膚病の場合、症状の具合も然ることながら、そこには「皮膚の消耗」も影響していると思います。見た目が同じような症状であったとしても、それが急に発症したものか、それとも長年患っているもかで背景は異なり、それに応じてお手当ても変わってきます。早い話、慢性の皮膚病のお手当ては、急性のお手当て+「α」の要素が必要という訳です。
また一方で、慢性的な皮膚病では、皮膚の消耗(≒皮膚が弱くなっていく)と共に、血瘀という「老廃物の蓄積」を伴う場合もあります。血瘀とは「慢性的な充血・炎症状態」や「皮膚の黒ずみ」など、該当箇所の新陳代謝が停滞した状態を意味します。特に頭皮は薄い構造をしています(肌のような弾力もない)から、他の皮膚と比べて構造的な弱さ(ただし病的な弱さではなく、例えば足裏の皮膚と比べると薄くて脆いという意味)があります。然るに頭皮に長期的な症状を患うと、その弱さが徐々に浮き彫りになっていくとも言えるかもしれません。
皮膚の疾患において、「諸々の不足」に用いる処方といえば黄耆建中湯が有力だと思います。また皮膚の状態に応じては、温清飲や補中益気湯なども候補に挙がります。治療法としては、皮膚科の薬や十味敗毒湯など、症状を改善するものに、こうした漢方薬を加えて、「皮膚の回復・再生をはかる」のが良いと感じます。
以上、雑多な文章ですがご容赦下さい。お大事になさいませ。
回答日時: 2020/02/17 12:50
あっこさん さま
こんにちは。
お嬢様が脂漏性皮膚炎とのこと、ご心配のことと存じます。
脂漏性皮膚炎とは、皮膚の表層に、炎症を引き起こす細菌が繁殖している皮膚病です。
はじめは、ちいさなものですが、時の経過とともに広がっていきます。
病院から、ステロイド剤などを含んだ塗布薬を処方されると、たまたま、皮膚にいるばい菌が、
水虫菌の仲間だったりすると、ステロイドが栄養源になってしまって、増殖を繰り返します。
治療のために、抗生剤を使用しますが、生き残った細菌は、耐性菌化して、治りづらくなります。
それらのために、難治化します。
漢方薬は、おだやかに身体全体に働きかけて、ばい菌に負けないように体質改善をおこないます。
お会いしないと、漢方薬はなかなか選べません。
よろしかったら、お気軽にお越しになりご相談くださいませ。
回答日時: 2020/02/17 12:20
あっこさんからのコメント
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