あるたさん
投稿日時: 2020/02/29 14:32
婦人系の悪性腫瘍治療後の膀胱炎から始まり、半年たった今は無菌ですが、常に尿道痛、排尿痛、頻尿、尿
もれがあります。
先生から最近、尿道と膣がくっついてるかもしれないと、その為膣から出てる状態かもしれませんと言われましたが、様子見るとしか言われませんでした。
最近は酷く、出血もある日が週に1回ぐらいあり1、2回程度で治まりますが、それなりの量があるし、痛みとトイレで夜も寝れません。
出血も先生にはお話ししています。
尿道ステントは1年ぐらいずっと入ったままです。
牛車腎気丸はずっと飲んでます。
何か改善できる良い漢方などありますか?
あるたさん、こんにちは。
昼夜を問わず痛みに悩まされて、さそお困りの事と存じます。無菌にも関わらず排尿痛があるのは、体質的には下腹部の「充血」と見立てます。この「充血」は①血流不足と②血行障害(≒鬱血)に伴う場合に大別されます。わかりやすく言えば、健全な排尿を支える「血流」が滞った結果、血流不足・血行障害のいずれに転んでも、排尿異常が現れるという訳です。
漢方では「充血」という状態自体は「炎症(≒熱証)」として考えます。もっとも、ピンポイントに繰り返す「炎症」の背景には、その周囲を包むよう存在する「冷え」が影響しているという考えもあります。女性の膀胱炎に夏の冷房や冬の寒さが災いするのも、このことが影響しています。
あるたさんの場合、まずは痛みを改善することが先決ですから、五淋散(痛みが強いときは+安中散)が合うと思います。そこに、最近の出血傾向を加味すれば、芎帰膠艾湯を合わせることも効果的でしょう(排尿痛に出血が伴っている印象ですから、排尿痛が改善すれば自然と治まるかもしれません)。これらの漢方薬は症状の緩和が主たる目的ですから、その後の状況に応じて「充血」の改善に合わせた漢方薬を選択していけば良いと思います。
以上、雑多な文章ですがご容赦下さい。お大事になさいませ。
回答日時: 2020/03/02 13:03
あるたさん さま
こんにちは。
子宮や卵巣などに腫瘍ができると、手術が適応になります。
再発予防のために、抗ガン剤を使用します。
手術後や抗ガン剤治療後に、尿道、子宮、膀胱などの泌尿器と、子宮、卵巣、膣などはとなり
あっているために、癒着してしまうことがよくあります。
尿道と膣が癒着してつながってしまったのかもしれませんね。
再手術をしてもらって、尿道と膣を離してもらうことが必要だと推察されます。
牛車腎気丸は、腎陽虚の体質改善によくつかわれますが、血尿や尿道の痛みにはあまり効果はありません。
手術や抗ガン剤による細胞組織の癒着は、漢方的には、於血(おけつ)によるものと考えます。
ですから、下焦の於血の体質を改善する漢方薬から選択します。
代表的なものは、猪苓湯、瀉火利湿顆粒、田七人参などになります。
漢方薬は使用する前に、専門家にご相談ください。
なかなか改善しないときは、お気軽にお越しになりご相談くださいませ。
お大事になさいませ。
回答日時: 2020/03/02 11:51