ゆうきゆさん
投稿日時: 2020/03/22 18:30
数年前から倦怠感、抑うつ、イライラ、食後のだるさ、のぼせなどが起こるようになってしまいました。
複数の病院で様々な検査を行いましたが、異常は見つからず、
精神科で抗うつ剤を処方されましたが、効果はなく、副作用が目立ったため中止しております。
精神症状以外に疲れやすさやだるさがあり、倦怠感から気分の低下を引き起こす事もあるのでまずは倦怠感を改善していきたいと思います。
以前から食後の眠気やだるさを自覚していたのと、胃もたれが起きやすいため胃腸虚弱と疲労感に関係があるのではと考えています。
書籍やインターネットで虚弱体質や倦怠感についての漢方を調べると参耆剤が効果がある場合があると目にすることが多いので試してみたいのですが、どの参耆剤が向いているのかが分からないので先生方のご意見をお伺いしたくご質問させていただきました。
個人的には補中益気湯や加味帰脾湯が向いていそうな気がしております。
どうぞよろしくお願いいたします。
ゆうきゆさん、こんにちは。
訴えの内容から察するに、身体を動かす元気が足りない印象を受けます。身体に元気が無ければ、心にも元気が湧きませんが、漢方では身体の元気は脾や肺が養うのに対して、心の元気は肝や心が養うという側面があります。同じ「疲れ」という症状でも、「何もしていないのにだるい」というのは、脾や肺の気(≒働き)が弱い状態を、対して「色々やりすぎて、疲れ果てる」というのは、肝や心の気が枯渇した状態を現します。
もう少しわかりやすく言うと、内臓の中で脾や肺は、心身に必要なエネルギーを作り、供給する側、対して肝や心はそのエネルギーを受け取り、消費する側です。「疲れ」とは即ち、心身に必要なエネルギーの供給と消費のバランスの不具合によって起きると解釈できます(※あくまでイメージの話です)ゆうきゆさんの場合、一連の症状はエネルギーの供給が足りないサインでは?と推察されます。
そういう場合に用いる基本処方として、「四君子湯」という処方があります。参耆剤は、この四君子湯から更に一歩進んだ虚弱な状態に用います。その中で一番シンプルなのが補中益気湯です。倦怠感の改善をお望みであれば、1~2週間ほど服用して様子をみると良いでしょう。
尤も、倦怠感の改善は、「供給されたエネルギーが適切に消費されること」によって、はじめて適います。その点では、身体を適度に動かすとか、外に出て気分転換を行うとか、生活のリズムを整えることも重要になります。
また一方で、抑うつ感やイライラ、のぼせには補中益気湯は不向きかもしれません。こういった症状は、先に述べた「供給」と「消費」では、消費側のトラブル=肝・心の不調で出現するケースが多いのが特徴です。即ち、「イライラできるだけのエネルギーは供給されているからこそ、そのエネルギーの消費に伴い、イライラが起きる」という図式です。その場合は、気を補う参耆剤に変えて、気の巡りを良くする柴胡剤の方が向くと思います。
以上、雑多な文章ですがご容赦下さい。お大事になさいませ。
回答日時: 2020/03/23 14:55
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