もぐもぐさん
投稿日時: 2020/05/16 20:02
一週間前ほどから、うまく入眠できないようになりました。普段は7時間ほど寝ているのですが、最近はベッドに入っても2〜3時間は眠れず、毎日今日も眠れるかなと不安に感じでしまいます。日中の仕事にも少し影響しています。
もぐもぐさん さま
若い人の急な入眠障害は、パソコンやスマホの見すぎによるものが多いですね。
いわゆるブルーライトによる脳の異常な活性化によるものです。
脳内ホルモンのメラトニンの分泌が減少して、ステロイドが過剰に生産されるために、夜なのに、昼だと勘違いがおきて、入眠できなくなったり、眠りがとても浅くなり起きてしまうようになります。
たぶん、コロナの影響やテレワークなど、お仕事や勉強などで、脳のストレスが過剰になって、眠れなくなっているのでしょう。
このようなときは、脳の疲れをいやす漢方薬がいいと思います。
心脾顆粒や天王補心丹などがいいかもしれません。
漢方薬は、使用する前に専門家にご相談ください。
お大事になさいませ。
なかなか改善しないときは、当店までお気軽にお越しになりご相談くださいませ。
回答日時: 2020/05/20 15:14
もぐもぐさん、こんにちは。
急性の入眠障害は、漢方的には「気鬱」や「気滞」によるものと考えられます。日中の活動を支える陽の気に対して、睡眠を養う気は、陰の気と呼ばれます。睡眠トラブルは簡単に言うと、これら陰陽の気のアンバランスによって引き起こされる症状です。入眠障害は特に①陽の気の過剰、②陰の気の不足によって発生します。もぐもぐさんの場合、症状の期間や日常生活から考えて、①が災いしているのでは?と感じます。
入眠時に陽の気が過剰な人は、眠りの入り辛さと共に、「気が休まらない感覚」や「頭がすっきしりない感覚」を覚えたりします。それらは漢方的には、昼に上昇した気が夜でも下らず、頭部や上半身に停滞し続ける状態を示唆しています。そうすると、脳の血流は滞り、頭も休むことができません。市販の冷却枕に「快眠」の文字を目にするのも、「頭を冷まし血流の滞りを解消すれば、即ち快眠に導ける」という話に由縁しますから。もぐもぐさんの場合、「今日も眠れるかな?」と不安に感じ、あれこれ思案してしまうことが、逆に頭の血流を滞らせ、休息の妨げになっているのかもしれません。
漢方薬に関してですが、「頭を冷ます」という一点で選ぶと「黄連解毒湯」が有効ですし、それに付随した「気の滞りを改善する」という点では「抑肝散加芍薬黄連」も適すると思います。もっとも、これらは「入眠障害」という症状だけで選択した漢方薬です。実際には、先に述べた「気鬱」や「気滞」、それを誘引する身体の状態で、有効な生薬・漢方薬は変わります。もぐもぐさんの場合、入眠障害の他にも気になる症状がありましたら、専門薬局に一度ご相談されてはいかがでしょうか?
以上、雑多な文章ですがご容赦下さい。お大事になさいませ。
回答日時: 2020/05/18 14:54