KAORIさん
投稿日時: 2020/06/02 12:27
2月下旬頃から微熱、倦怠感があります。
病院で人参養栄湯を処方され服用したら怠さは大分減ったのですが、微熱はまだ続いてます。
現在、補中益気湯を自分で購入し昨日から飲んでいます。微熱に効く漢方はありますでしょうか?また補中益気湯と別の漢方を一緒に服用しても問題ないでしょうか?
漢方は自分で購入するより病院で処方してもらった方が良いでしょうか?
色々と質問すみません。宜しくお願い致します。
KAORIさん。ご相談頂きまして、ありがとうございます。
微熱に効く漢方薬としては補中益気湯の他に、小柴胡湯や柴胡桂枝湯湯などの「柴胡剤」が有効です。補中益気湯も柴胡を配合する点から、「柴胡剤」の範疇に含まれる場合がありますが、柴胡と対を成す「黄芩」を含まない点が、他の方剤と異なります。
「黄芩」の働きは簡単に言うと、「充満・鬱滞」による熱を鎮める点にあります。充満・鬱滞による熱とは、発汗では解消されない熱や、胃炎や肝炎などの炎症を伴う熱、或いはイライラを助長する精神的な抑鬱感に相当します。それらはオーバーヒート(≒機能亢進)を助長するような存在ですから、苦味の利いた黄芩で清めてやるのが有効という訳です。
それに対して補中益気湯が有効な微熱は、熱の勢いが盛んというよりも、熱を取り巻く状況が悪い(≒熱による消耗が進行する)為に、熱が引きにくい状態が続いてしまう・・・、そういう感覚です。補中益気湯の治法は「甘温除熱=温めて熱を排除する」という一見、矛盾したものに感じますが、その実は、熱を直に温めるのでなく、その外堀を益する(≒損耗による回復を促す)ことで、熱を治めるといった流れです。
個人的には、微熱だけが続くならば、柴胡+黄芩の組み合わせを配合した方剤に変える方が、効果的な感じがします。どの柴胡剤が適するのかは、微熱以外の症状(例えば、寝汗や口渇、動悸など)で変わりますから、専門家に見立ててもらう方が早いです。また、補中益気湯と別の柴胡剤を合わせて服用することも十分に考えられます。
KAORIさんの場合、昨日から補中益気湯の服用を始めたとの事ですから、今しばらくはそれで様子を見てから・・・というのも、アリだと思いますが、その辺りは体調次第と言ったところでしょうか?
以上、雑多な文章ですがご容赦下さい。お大事になさいませ。
回答日時: 2020/06/02 16:10
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