peace0915さん
投稿日時: 2020/07/27 15:23
初めてご相談します。
どうぞよろしくお願い致します。
最初の症状は、今年の4月上旬頃から肩や首の後ろ部分のだるさ、微熱、お腹のゆるさが続き、
タイミング的にコロナではないかと?と心配になり、感染症クリニックに行きました。
肺のレントゲン、血液検査を受けました。結果は肺も血液検査も炎症の症状はでておらず
不眠の症状がでていたため眠れるよう軽い睡眠薬を処方してもらいました。
その後、微熱も不眠症状もおさまったのですが、首のだるさは続き、首の後ろがとても熱くなると同時に額のこめかみの部分もとても熱くなる症状が毎日でるようになりました。熱があるのか?と思い熱をはかっても熱はないのですが、
熱さまシートを額に貼らないといられないほど熱くなるのです。
でも不思議と汗はでません・・・熱が頭にこもっているような感じです。
その熱のせいなのか鼻も口も乾きやすく、目も乾くようになりました。
下半身はどちらかというと冷えやすく、1日おきくらいに足がつったりします。
クリニックで相談したところ膠原病や免疫系の病気の血液検査もしてもらったのですが、血液はすべて正常値でした。更年期障害ではないかと、5月からツムラの加味逍遙散を処方してもらいましたが2か月服用しても特にどこも変化がなかったため、現在は桂枝茯苓丸を処方してもらっています。
飲み続けていますが、同じく変化はあまり感じません。
このまま症状が続くようなら心療内科を一度受診してはと言われましたが、
私としては、漢方や鍼灸で今後は症状をよくしていきたいと考えております。
体質は、やせ型(160㎝、43キロ)低血圧(下の血圧が40台のときもあります)、血液は濃いようでヘモグロビン数値が高いと言われたことがあります。
私は、クリニックで処方されたツムラの漢方薬しか飲んだことがないのですが、
漢方薬局ではもっと専門的な処方となるのでしょうか?
長文になり申し訳ありません。
ご意見いただけましたら幸いです。
peace0915さん さま
おはようございます。
発熱なしにもかかわらず、首の後ろとこめかみが熱く感じるということは、身体の抵抗力が弱っている場合が多いですね。
ストレスや過労などによって、ホルモンバランスが崩れて、更年期のような症状がでます。
身体が弱っているため、本当の発熱ではなくて、熱を感じる症状のみという状態です。
もし風邪を引いても、あまり発熱しないタイプだと推察されます。
病院のさまざまな検査で異常がないのですから、この不快な熱感を取り除くように体質改善をするといいと思います。
加味逍遥散は、どちらかというと、身体の上部に本当の熱がある人向きの漢方薬です。
ですから、ツムラにはありませんが、普通の逍遥顆粒のほうが身体に合っているかもしれません。
それでも熱感が続くようでしたら、火照り感(本当の熱はない。)を静める漢方薬である知柏地黄丸(ツムラにはない。)を併用すると、より早く、首のうしろとこめかみが熱くなる感じはなくなってくるかもしれません。
お大事になさいませ。
なかなか改善しないときは、当店までお気軽にお越しになりご相談ください。
回答日時: 2020/07/28 10:49
peace0915さん、こんにちは。経緯を細かく記された文章から、真剣に悩まれるご様子がひしひしと感じられます。
お訴えの内容から推察しますに、「虚熱」による病態では?とお見受けします。これは漢方独特の「熱」に対する解釈で、簡単に言うと「熱を鎮めるものが足りず、その為に熱が浮き足立つ」という状態です。このタイプの熱の出所は、からだの機能亢進(膠原病もこのタイプ)によるものではなく、それによる鬱血も伴わないので、汗に及ばないケースが多いです(だからこそ、解消されにくいというのもあります)。
漢方は何事も「陰陽」というバランスの上に成り立つと考えます。「熱」についても、体内には陽(≒熱を助長するもの)と、陰(≒熱を抑制するもの)が両立しています。例えば、かぜを引いて発熱・発汗する時とか興奮を覚える時は「陽」が盛んになります。緊張した時は「陽」が高まりつつ、「陰」が弱まります。更年期障害とかホットフラッシュは「陰」が弱まり、相対的に「陽」が強まるような感じです。陰・陽はバラバラでなく、陽盛陰衰・陰盛陽衰に基づいてお互いに連動する関係にあります。
peace0915さんの場合は、この「陰」が足りない(≒陰虚)為に、「陽」との調和が取れない状態に陥っていると推察します。その状態では、相対的に「陽」が勝るので、からだに熱を覚えますが、真に「陽」が盛んでな訳ではありませんから、血気は盛んにならず、汗もかきません。そして「陰」が足りないという根底には、「陰脈の働き」が悪いというのがあります。
陰脈、陽脈について説明すると、話が凄く長くなるので・・・、簡単に言うと、陰脈は頭から腰へ下降する脈、陽脈は腰から頭へ上昇する脈です。その為、陰脈が弱まり、相対的に陽脈が強まると、「昇りやすく、降りがたし」の状態になります。これによって生じる熱が即ち、虚熱です。陰脈は「血」と深い関わりをもつ脈で、陰脈に属する任脈・衝脈の失調は、女性の生理とか妊娠、更年期などに影響を及ぼします。
以上のような病態に用いる漢方薬としては、四物湯の類方が適すると思います。熱の兆候が強ければ、温清飲など効果的かもしれません。服用履歴がある加味逍遙散は当帰・芍薬を含むので、四物湯が半分入ってくると言えなくもないですが、「地黄」が入らないのが致命的というか・・・。逍遥散に地黄を足したものは「黒逍遥散」と呼ばれますが、これはエキス剤に該当がありません。目や口の渇きを覚える面では、地黄を配した六味丸の類方を足すとか、生地黄・熟地黄の両方を配した滋腎明目湯を足すとか・・・、いろいろな選択肢がありそうです。
以上、雑多な文章ですがご容赦下さい。お大事になさいませ。
回答日時: 2020/07/27 22:50
peace0915さんからのコメント
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