みなこさん
投稿日時: 2020/10/28 08:35
6歳の娘の症状についてご相談です。
生まれつき身体が小さく弱く、吐きやすい、便秘しやすい、先天性心臓疾患等ある娘が、8月末に心臓手術を受けました。
術後2日目から水分摂取もできないほどの激しい吐き気と30分に一度吐くような嘔吐が1週間以上続き、医師も原因がわからず首を傾げておられるなかステロイドの点滴で吐き気嘔吐がすぐにおさまり、急激に飲食できるようになり1週間ほどで退院できました。退院してからもすごい食欲で食べていたのですが、退院1週間後からまた吐き気(ムカムカすると娘は表現)が出始め、10月末現在も続いています。とくに朝起きてすぐと、食間、毎食後に必ずムカムカする吐き気を感じるようです。食べたい気持ちはあるのに、ムカムカがしてくるのでたくさん食べれず大きなストレスを感じています。外出して少し気がはっていたり、興奮状態にある時は、不思議と吐き気を感じずらいそうです。
いろいろ漢方をためしているのですが、アドバイス頂けるとありがたく思います。
みなこさん、こんにちは。
辛い吐気のお悩み、お察し致します。繰り返す吐き気は、吐いても楽になるのが一時で、また次の波が押し寄せ、心身共に疲弊してしまいます。
娘さんのお訴えから察するに、入院中の嘔吐は水分代謝障害によるものでは?と感じます。漢方的には「水逆の嘔吐」とも呼ばれます。簡単に言えば、体内の「水道」が逆流して胃腸に水が溢れ、それを嘔吐する状態です。身近な所では、二日酔いや暑気当たりによる嘔吐もこれに属します。水逆の嘔吐の本質は「水の偏在」で、口が渇き、水を欲するんだけど(※ある種の脱水状態)、飲むと吐いてしまう(≒水が入っていかない)という点にあります。突発的な偏在だと吐いた後はスッキリしますが、繰り返し水が溢れてくる場合は、吐いても治まりが悪いです。ステロイドは水分代謝に関する作用もありますから、点滴で快方に向かったのもその恩恵かもしれません。
ただ、退院後も同じ病態の嘔吐で悩まされいるか?と言えば、ちょっと様相が異なる気もします。入院中ほど間隔は短くないけれど、吐き気がつきまとう・・・。けれどムカムカする反面、吐くまでには至らなそう・・・。そういう吐気は、吐くものが無く(≒胃腸障害としての吐き気)、吐いても後を引きます(乗り物酔いによる嘔吐感にも似ています)。そういう吐き気は、「水が溢れる」と正反対の「水の枯渇」で引き起こされます。漢方的には「胃陰虚による嘔吐」とか呼ばれます。身近なものでは「からえづき」がこれに属します。
このタイプの吐き気に向く漢方薬としては、麦門冬湯や竹葉石膏湯が挙げられます。効能・効果には「からぜき」とか「気管支炎」と書かれていて混乱しそうですが、古典には「気逆、吐せんと欲するもの」とか「大逆上気」という記述があり、吐き気に対する作用も期待できます。実際は、これらを単剤で服用すれば良いのか?それとも他の漢方薬と一緒に服用した方が良いのか?といった見極めも必要ですから、その点は専門家に判断してもらいましょう。
以上、雑多な文章ですがご容赦下さい。お大事になさいませ。
回答日時: 2020/10/30 12:14
みなこさん さま
こんにちは。
お嬢様の心臓手術後の吐き気と嘔吐でお悩みとのこと、ご心配のことと存じます。
術後は、だれでも体調がすぐれないものですが、子供は生命力にあふれているので、
比較的回復も早いことが普通です。
心臓と吐き気の関係は、漢方的には不明です。
漢方では、心臓の不調は、舌や小腸などの不調として発現することがしられてはいますが、
吐き気がでるほどではないと思います。
ですから、他の原因があるかもしれません。
カロナールなどの胃酸の分泌を抑える胃薬などを処方されてはいないでしょうか。
胃酸が出ないと、胃の中で消化不良になったものを吐き出すことがあります。
興奮すると、基本的には、胃酸がたくさん出るので、消化がうまくいくのかもしれません。
年齢なども考慮すると、漢方薬は、安中散加茯苓、香砂六君子湯、黄耆建中湯、五苓散などがいいかもしれません。
それらが効果がないときは、自家中毒かもしれないので、生脈散をスポーツドリンクに
溶かしたものなどを試してみてください。
漢方薬は、お試しになる前には、専門家にご相談ください。
お大事になさいませ。
なかなか改善しないときは、当店までお気軽にお越しになりご相談ください。
回答日時: 2020/10/28 13:08
みなこさんからのコメント
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