かえるんるんさん
投稿日時: 2020/11/08 17:39
10年前の追突交通事故より心身ともに不定愁訴多数有。心療内科の薬でなんとか過ごせていました。半年前に血液検査で更年期確定。そこからまた一気に体調が悪化しました。婦人科では色んな漢方薬を試しましたがあまり効き目も感じず、今は柴胡加竜骨牡蛎湯を飲んでいますが効き目なし。1週間前より夜中3時くらいから目が覚めると動悸。寝ては目が覚めで、朝までに2.3回は動悸。その時に胃痛や吐き気、腹痛もおきます。半年前から仕事ですごいストレスも感じるようになり、とにかく朝起きた時点ですごい倦怠感で、フラフラ。吐き気をしながら弁当作り、最近は仕事も休むようになりました。症状は書ききれないくらい、めまい、吐き気、動悸、肩凝り、胃痛、頭痛、頭重感、下痢と便秘の繰り返し。更年期障害で調べると全部の症状にあてはまるくらい体調が悪いです。
舌もマダラ模様で変な感覚です。フラフラしてきて長時間立つ事も困難です。柴胡加竜骨牡蛎湯も効かないので、自分で考えて、薬局でルビーナを買ってきて3日前からのみはじめました。
私は、漢方薬で元気になれるでしょうか?
10年前から1日でも元気だと思った日はありません。
交通事故前みたいに元気になりたいです。
かえるんるんさん さま
こんにちは。
交通事故からの不定愁訴からの更年期による体調不良とのこと、おつらいことと存じます。
更年期によみられる症状が目白押しなので、まずは、気血を整えると元気を取り戻す道しるべになると思います。
①血液の量は足りていても、質がとても悪いと人は、元気をなくします。
いわゆる「かくれ貧血」があると思います。
ですから、補血(ほけつ)をして、元気を取り戻すことから、はじめてみましょう。
おすすめの漢方薬は、婦宝当帰膠と参茸補血丸です。
どちらも、健康な血液を形づくるように体質改善をしてくれます。
②舌が、まだら模様のときは、病が身体の奥から出ているサインです。
それを治すためには、気のめぐりを整えることが必要になります。
気とは、元気の気のことで、身体を巡って元気をととのえています。
気が滞ると病のもとになります。
おすすめの漢方薬は、開気丸です。
身体の中の滞った気の流れをととのえて、胃腸の働きを正常化してくれるように体質改善をします。
上記を続けていくうちに、わけのわからない状態の更年期の悩みもどんどんと減っていって、
本当の悩みが残っていれば、浮上してくるので、
それからは、根本的な体質改善をめざしていくといいと思います。
お大事になさいませ。
漢方薬はお試しになる前には、専門家にご相談ください。
なかなか改善しないときは、当店までお気軽にお越しになりご相談ください。
回答日時: 2020/11/09 15:33
かえるんるんさん、こんにちは。
お訴えから察するに、夜中の症状は何らかの急迫によるものでは?と感じます。漢方では「気の上逆」に相当する病態です。上逆とは文字通り、正常に下向きに順行していた気が、突発的に上向きに逆行を起こす状態を表します。女性の場合、更年期に伴う任脈(※女性の生理をつかさどる脈)の乱れが、しばしば気の上逆に及ぶケースがあります。のぼせやホットフラッッシュも、その典型の一つとされます。また気の上逆はそれによって気が滞り、急迫による痙攣を招く場合もあり、かえるんるんさんの場合は、それが胃痛・腹痛となって現れている気がします。また痙攣が強くなると、胃の気も上逆して吐き気(上逆に伴う悪心・嘔吐)に及びやすくなります。ちなみにルビーナ(苓桂朮甘湯+四物湯)は、気の上逆に有効な漢方薬の一つです。柴胡加竜骨牡蛎湯も急迫症状を伴う病態には用いられますが、個人的なイメージとしては「強い緊張を強いられて、張りつめた糸のように神経が細まり、著しく神経質になり、細まった神経が元に戻らない」という状態に近いです。強い緊張状態で、少し小突かれても気が動転しやすい・・・そんなニュアンスでもあります。
かえるんるんさんの場合、気の上逆を繰り返す背景には、気の滞り(≒滑らかさが損われた状態)、あるいはそれを増長する痰飲(漢方でいうところの水系病理産物。水毒とも呼ばれます)の存在があるのでは?と感じます。舌がまだら模様なのも、痰飲で胃腸が損われているサインかもしれません。ルビーナ苓桂朮甘湯+四物湯)もまた、気の上逆に痰飲を伴う病態に用いる漢方薬ですが、古典には「微飲(かすかな水毒)あり」と明記され、その影響は強くありません。反面、かえるんるんさんの場合は、お通じも含めて胃腸障害が顕著ですので、その分だけ痰飲の存在も大きいように感じます。
以上のような観点から漢方薬を選ぶと、痰飲を除きつつ、気の巡りを整えるような漢方薬が合うと思います。例えば、温胆湯とか茯苓飲、半夏厚朴湯、あるいは同じ柴胡剤でも柴胡疎肝湯とか延年半夏湯とか・・・。病態によっては複数を組み合わせる場合もありますので、その点は専門家に見立ててもらいましょう。またルビーナを服用して3日程しか経過していないので、もうしばらくその方向で続けみるのも一手と思います。苓桂朮甘湯を増量するのも良いかもしれませんし、同じく急迫症状を鎮める「桂皮・甘草」の組み合わせをもった漢方薬に変えるのも一手です。
以上、雑多な文章ですがご容赦下さい。漢方薬でお役に立てる部分はまだあると思いますから、希望は持って良いと感じます。お大事になさいませ。
回答日時: 2020/11/09 12:14