みゆきさん
投稿日時: 2020/11/28 03:37
起立性調節障害になり4年くらい経つ娘がおり、今よく訴える症状としましては、動悸と車酔いで吐き気がある為、車での外出が難しい状態です。漢方薬で治療したいのですが、何がよろしいでしょうか。現在服用しているものは、苓桂朮甘湯です。食が細く、緑黄色野菜等あまり好みません。
みゆきさん さま
こんにちは。
お嬢様が、起立性調節障害でお悩みとのこと、ご心配のことと存じます。
起立性調節障害になりやすい人は、低血圧で脳貧血気味の方が多いですね。
動悸、車酔い、吐き気などは、よくみられるものです。
苓桂朮甘湯は、効いていると思いますが、何か足りない感じなのでしょうね。
脾気虚だと推定するといいかもしれません。
まずは、胃腸を温めて、食欲を取り戻すようにするといいかもしれません。
胃腸の調子が良くなれば、低血圧や脳貧血気味なども改善しますから、起立性調節障害にもいいかもしれません。
漢方薬としては、婦宝当帰膠や健胃顆粒や補中益気湯などから選ぶといいかもしれません。
漢方薬は、お試しになる前には、専門家にご相談ください。
お大事になさいませ。
なかなか改善しないときは、当店までお気軽にお越しになりご相談ください。
回答日時: 2020/11/30 11:12
みゆきさん、こんにちは。
苓桂朮甘湯を現在服用中ということですが、期間はどのくらいでしょうか?飲み始めて間もない・・・ということならば、まずはしっかり続けて頂くの本筋ですが、長く服用しても動悸や車酔いによる吐き気が改善しない場合は、「水毒」による影響が顕著だと思います。苓桂朮甘湯も、水毒が絡む病態に有効な漢方薬ですが、かすかな水毒(≒微飲)のレベルで、その影響は循環器系に止まるケースが多く、消化器系に及ぶことは稀な気がします(※循環器系に影響が及ぶということは、末梢血流を通じて三半規管にも影響が及ぶという話ですが、そこから更に胃腸障害に及ぶことはないという話です)。娘さんの場合は起立性調節障害と共に、車酔いによる吐き気が強いことから、それだけ水毒も強いのだと思います。また一方で、動悸が吐き気に及ぶケースでは、しばしば動悸に伴う「緊張状態」が症状を誘発します。
漢方薬としてはとりあえず、苓桂朮甘湯に沢瀉湯を足して様子を見るのが良いと思います(※2つを合わせると五苓散に近くなります)。動悸に対しては、苓桂朮甘湯の白朮を大棗に変えた苓桂甘棗湯を試してみるのも一手かもしれません。動悸による緊張が強い場合は、そこからさらに甘麦大棗湯へと繋がっていきます。その辺りの見極めや漢方薬の組み合わせ等々は、専門家に見立ててもらうのが良いでしょう。
以上、雑多な文章ですがご容赦下さい。お大事になさいませ。
回答日時: 2020/11/30 11:07
みゆきさんからのコメント
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