mi9zoさん
投稿日時: 2021/01/21 13:52
お世話になります。
現在、胃の痞えと軟便傾向に半夏瀉心湯を服用しています。
他の症状として、月経痛やPMS(自律神経失調気味や乳房の張痛)、手足の冷えなどがあります。
当帰芍薬散を1ヶ月程試しましたが、あまり効果を感じませんでした。
温経湯や加味逍遙散、加味帰脾湯など気になっているのですが、何か合いそうな漢方はありますでしょうか。
よろしくお願いいたします。
mi9zoさん、こんにちは。
半夏瀉心湯が合うような方で、PMSを訴える場合はやはり「柴胡剤」が向くのでは?と思います(※挙げられた漢方薬の中では、加味逍遙散と加味帰脾湯が該当しますね)。
ただ一方で、月経痛や手足の冷えを訴える面からは「寒証寄り」の傾向もお見受けします。その点では、胃の痞えに関しても、半夏瀉心湯よりも温める作用に優れた「人参湯」が向くのでは?と思います。一方で、生理前に食欲増進傾向なケースだと、半夏瀉心湯が向いたりします。当帰芍薬散は、血の道が不良な為に、冷えむくみを招きやすい方に向いた漢方薬なので、温めるというよりも、血の道を良くする(≒血行を改善する)というニュアンスが強いです。もちろん、血行が良い方が温まりやすい訳ではありますが・・・。
mi9zoさんの場合、月経異常やPMSの症状に「気の滞り」が伴うのでは?と感じます。この場合の気の滞りは、血の道(内分泌系)の変調によって生じる心身の機能障害(※要するに自律神経系の乱れ)に相当します。即ち、気が滞り円滑に巡らなくなると、自律神経系も正常に回り難くなり、気が滞り充満すれば、張りや痛み、痞えを招きやすくなります。また気滞を抱えた身体は、しばしば四逆(※四肢の逆冷)を呈します。この四逆に有効な漢方薬は、そのものずばり「四逆散」で、先に述べた柴胡剤の一種です。ちなみに、加味逍遙散も四逆散の変方(≒レパートリー)と言われます。いずれにせよ、四逆散のように「柴胡」を用いた漢方薬で気の滞りを改善しつつ、必要に応じて温める漢方薬を合わせるのがベターでは?と思います。実際の漢方薬の選択は「寒証」の確認も必要なので、専門家に見立ててもらうのが良いでしょう。
以上、雑多な文章ですがご容赦下さい。お大事になさいませ。
回答日時: 2021/01/22 10:54
mi9zoさん さま
こんにちは。
胃の痞えと軟便と月経痛とPMSでお悩みとのこと、おつらいことと存じます。
当帰芍薬散は、身体の水をさばく漢方薬なので、浮腫みのあるときはよかったかもしれません。
温経湯は、身体の中の冷えを癒す漢方薬なので、末端冷えがひどくて、月経不順があり、子供の時にしもやけができたような方向けの処方です。
加味逍遥散は、冷えのぼせがあって、イライラや不安感におそわれやすい方向きです。
PMSの改善には、よく使用されます。
加味帰脾湯は、貧血気味で消化不良や不眠症などがある方向きです。
どれも一長一短ありそうですが、別々に、ためしてみてもいいと思います。
お大事になさいませ。
なかなか改善しないときは、当店までお気軽にお越しになりご相談ください。
回答日時: 2021/01/21 15:32
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