mi9zoさん
投稿日時: 2021/04/29 01:16
不眠・貧血に対して、帰脾湯を10日ほど試しているのですが、日中の眠気が非常に強くなり、不正出血も気になります。3日目までは少し頭痛もありました。
これは副作用なのか好転反応の類いなのか、どう捉えたらよいでしょうか。
服用してから寝付きはなんとなく良くなっていますが、熟睡感はありません。
よろしくお願いいたします。
mi9zoさん さま
おはようございます。
帰脾湯は、どちらかというと不眠症向けの処方なので、日中に服用すると眠気がでることが普通にあります。
夕方から夜にかけて、お飲みになるといいと思います。
貧血の原因が、生理不順や月経過多ならば、帰脾湯では力不足になることがあります。
その場合は、弓帰膠艾湯や婦宝当帰膠などのほうが効果が出やすいかもしれません。
熟睡感がないのは、貧血によって、肝血不足があることが多いです。
その場合は、婦宝当帰膠を中心にして、寝る前に、帰脾湯や酸棗仁湯などを飲むといいかもしれません。
どちらにしても、十日間では、改善はほんの少しだと思います。
お大事になさいませ。
なかなか改善しないときは、当店までお気軽にお越しになりご相談ください。
回答日時: 2021/05/01 10:22
mi9zoさん、こんにちは。
帰脾湯に関してですが、当店にて服用された方でも「服用すると日中も眠たくなる」という訴えをされる方がおられました。帰脾湯そのものは「血の気が足りない為に、気が休まらない状態」に向いた漢方薬ですので、その作用により気が鎮まることで、日中の眠気を誘因するのかもしれません。実際のところ、帰脾湯に含まれる酸棗仁や竜眼肉、遠志には鎮静作用がありますから、自然な作用とも言えます。ちなみに件のお客様は、日中の服用を控えて夕刻・夜に服用することで対応されていました。
mi9zoさんの場合、不眠・貧血に悩む一方で帰脾湯の服用でも熟睡感が得づらい面からは、気虚もしくは血虚の傾向がそれだけ強いのでは?とも感じます。帰脾湯はどちらかと言うと、ノイローゼや神経衰弱(※思い悩みを続けたことによる)を抱えた方の不眠(≒気が落ち着かない状態)に向く漢方薬です。当然のことながら、全ての不眠がその通りという訳ではありませんから、漢方薬もその点を考慮して選択・調製すべきかと。個人的には、熟睡感が得られない背景には、メラトニン不足などを背景にした「睡眠の質の低下」があるのでは?と感じます。漢方の観点だと、睡眠の質は「陰気の充実」によって支えられているので「陰気を十分に練れない状態」に相当しますが、それは気虚・血虚に伴って出現しやすくなります。また一方で、貧血については気虚・血虚以外に、陽虚による症状もありますから、その辺りの見立ても必要かもしれません。
対応策としては「心・脾」を手当てする帰脾湯に、「肝」のお手当てをする目的で補中益気湯や当帰建中湯、四物湯、「などを合わせると良いかもしれません。なお、「中医学のセオリーでは「肝に補法なし」と言われ、脾を補う事が結果的に、肝気を補うことに繋がるとされます。この辺りの話は複雑なので、実際の漢方薬は専門家に相談の上、見立ててもらうのが良いでしょう。
以上、雑多な文章ですがご容赦下さい。お大事になさいませ。
回答日時: 2021/04/30 11:59
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