かーなさん
投稿日時: 2021/05/14 00:33
アトピーのある中学生の息子ですが、全身に痒い湿疹があります。ステロイドを使用しています。
しかしあまり使いたくないのですが、きつめのステロイドを塗っても一時的でまた皮膚の状態は悪くなりステロイドを沢山つかってきました。
小学高学年から顔の症状が酷く、色素沈着、ゴワゴワで、問題は浮腫みです。この浮腫は定期的に出てきていつも出ているわけではありません。浮腫が出ると顔の不快感が酷いようで学校に行くのも億劫になっています。
これまで息子が嫌がり漢方薬は試したことがありません。しかしそんな息子が頑張って漢方薬でも飲むから症状が落ち着いてほしいと切に願っています。
今の皮膚科では漢方薬の話は一切言聞いたことがありません。なので、漢方薬を扱っている病院に行くべきか、漢方薬で有名な薬局に行くべきか、はたまたネットで調べてみて購入してもいいものか悩んでいます。
息子の為に早く実践したいと思っているので相談させていただきました。
かーなさん さま
ご子息様がアトピー性皮膚炎でお悩みとのこと、ご心痛のことと存じます。
アトピー性皮膚炎は、過敏肌のタイプの方が発症しやすい皮膚疾患です。
皮膚が赤くなって、腫れやすく、浮腫みやすく、水疱ができたり、強いカユミや痛みを伴っていることが多いですね。
これは、皮膚の表層の透過性がたかまって、日光やハウスダストなどを通してしまい、抗原抗体反応がおこることによって、皮膚がひどい炎症を起こして、その炎症が長く続くと、皮膚が変性して、乾燥してゴワゴワしてむけやすくはがれやすいものになります。
治療に、ステロイド剤を使用すると、はじめは劇的に改善しますが、半年を過ぎると効果は減少していきます。
ステロイドの長期使用による副作用を心配される声もよくお聞きします。
漢方では、「皮膚は内臓の鏡である。」という古から教えがありまして、皮膚病は内臓の働きと密接なつながりが有るので、ぬり薬だけでは皮膚病には対処できないという教えです。
実際、当店では、アトピー性皮膚炎の治療では、漢方薬を飲んでいただいて、身体の中から体質改善することによって、皮膚を綺麗にするお手伝いをしております。
なかなか改善しないときは、当店までお気軽にお越しになりご相談ください。
お大事になさいませ。
回答日時: 2021/05/19 13:30
かーなさん、こんにちは。
お訴えから察するに、アトピー素因による皮膚炎を抱え続けたことで、皮ふの状態がしだいに悪化していったのでは?という感じがします(※直に肌を確認した訳ではありませんので、憶測ですが)。色素沈着やゴワゴワなども新陳代謝が正常に行われず、老廃物が溜まりやすくなったサインとも思います。ただそれが、アトピー性皮膚炎によるものかステロイドを使い続けた影響なのかは、定かではありません。
ポイントは、皮膚炎に伴う炎症(腫れ)をどういう形でコントロールするか?だと思います。この点、ステロイドは対処療法的に炎症を鎮める作用は優れますが、その反面で長く使えば炎症のコントロールが逆に難しくなるという欠点を持ち合わせています。患部にむくみが生じやすくなるのも「副腎皮質」という観点からすれば、当然の流れかとも感じます。
ただ実際の所、皮膚炎自体への対処と、皮膚炎を抱え続けたことにより悪化した皮ふのお手当ては、治療の上では区別して考えます。簡単に言えば、鬱血・充血が絡む炎症を繰り返すほど、皮ふや肌の血分は消費され、新陳代謝の低下と共に乾燥やむくみが生じやすくなり、皮ふの「劣化」が増していくという流れになります。漢方の観点では、前者は解毒証と見立て、黄連解毒湯や四物湯をベースにした処方や消風散を用いることが多いのに対し、後者は「土剋水・土補火」の観点から建中湯類を用いたりします。この辺りの話は、直に肌の状態を診た上での見立てが大切になってきますから、お子さんの決心が変らない内に専門家へ相談することをお勧めします。
以上、雑多な文章ですがご容赦下さい。お大事になさいませ。
回答日時: 2021/05/14 11:53