ロータスさん
投稿日時: 2021/06/12 11:56
更年期障害によるパニック障害、白内障もあります。
ホルモン補充と白内障の点眼をしています。車の運転をしているとフワフワ感がありとても緊張し特に白い空の日、気圧が安定しない日、空が広か感じる高速道路やバイパスそしてあおり運転などにあうと怖くて発作のようになります。
漢方薬局で毎回調整して頂き、連珠飲を処方していただいているので動悸、ふわふわ感は少なくなりましたが、運転が怖くてたまりません。
漢方薬で更年期障害、パニック障害は改善されるのでしょうか?
ロータスさん、こんにちは。
お訴えから察するに、「血の道症」という形で、頭から血の気が引きやすくなっているのでは?とお見受けします。マンガの描写でも見られるような「血の気がサーッと引く」というのは、漢方的には気逆、わかりやすく言うと「気が動転する」ことで引き起こされます。一方で恐怖に怯え、体が動かなくなる時は、気も同じように巡らず、滞り(≒強張り)を生じます。また、そういう時は決まって息も浅くなりますが、呼吸は「体内の気血を巡らせる動作」にも相当しますので、呼吸が滞ることで、気が落ち着きづらく、血の気も一層引きやすくなります。
ロータスさんの場合、今現在は連珠飲(=苓桂朮甘湯+四物湯)を服用中との事ですから、一つの対応策としては苓桂朮甘湯に「奔豚気病(※現代でいうところのパニック症に相当)」に用いる苓桂甘棗湯に変える方法をお勧めします。この2つはいずれも先に述べた「気逆」に用いる漢方薬ですが、簡単に言えば苓桂甘棗湯の方が、症状がより顕著で動悸も強い傾向にあります。場合によっては適宜、甘麦大棗湯に頼るのも効果的かもしれません。四物湯に関しては、パニックを繰り返し過ぎて、「血の気が完全に失せている」という状態に近いならば必要でしょうが、一時的なものであれば抑肝散加芍薬という形で服用するのも一手です(※パニックに陥りやすい人は脳に通う血管が緊張で強張りやすい面があるので、釣藤鈎が入った抑肝散がしばしば向きます)。
また漢方には、恐れや驚きといった感情は腎を傷つけるという説があるので、腎を強める鹹(しおからさ)として、竜骨や牡蛎を利かせるのも効果的かもしれません。腎は水を司り、体内を潤す(≒水気を運ぶ)働きを持っています。対して、パニックに伴う動悸というのは、水飲(≒邪な水気)に襲われた状態に近いです。(※安心することを「溜飲を下がる」と言うように、不安と水飲には深い関係があります)。要するに、腎が弱まることで水気に乱れを引き起こしやすくなり、ときに水飲を生じて心を衝き、動悸を引き起こす(そして、血の気乱れる・・・)という解釈です。
・・・と長々と書きましたが、個人的な意見では、パニック傾向を抱えた方は気に「強張り」が伴いやすいので、気を緩めたり柔らげたりする方向に持っていくと、改善する場合が多いように感じます。実際の漢方薬については、さらに詳しい問診が必要ですから、改めて専門家に相談すると良いでしょう。
以上、雑多な文章ですがご容赦下さい。お大事になさいませ。
回答日時: 2021/06/14 12:02
ロータスさん さま
おはようございます。
更年期障害とパニック障害などでお悩みとのこと、おつらいことと存じます。
車の運転をしているとフワフワ感があって、連珠飲で楽になったとのこと、そうなりますと、
漢方的には、血虚と腎虚が強めの体質だと推定されます。
連珠飲にプラスして、安神作用(精神安定作用)があり、血虚と腎虚に効果がある漢方薬から、
合わせてみるといいと思います。
もし、ホットフラッシュがありましたら、天王補心丹がいいかもしれません。
不安感や不眠などがありましたら、心脾顆粒がいいかもしれません。
貧血や冷えや白髪などがありましたら、婦宝当帰膠がいいかもしれません。
更年期によるパニック障害がおきないようにするためには、しっかりと補腎と補血するとおきなくなります。
漢方薬をお試しになる前には、専門家にご相談ください。
なかなか改善しないときは、髙木漢方(たかぎかんぽう)までお気軽にお越しになりご相談ください。
回答日時: 2021/06/14 10:57
ロータスさんからのコメント
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