usacoさん
投稿日時: 2021/06/26 11:20
ピロリ菌陽性、慢性胃炎で胃酸逆流症です。
安中散を飲んでいても胃酸が逆流してきす。
冷え症で体力がないので安中散を飲んでいたのですが、胃酸逆流は熱証なので、温める作用が強い安中散より半夏瀉心湯の方が良いと聞きました。
冷え症でで体力がなくても半夏瀉心湯を飲んで良いのでしょうか?
usacoさん さま
慢性胃炎と胃酸逆流症とのこと、おつらいことと存じます。
慢性胃炎は、萎縮性胃炎に進行しやすい疾患です。
胃酸逆流症は、将来、バレット食道になりやすい疾患です。
早めに、体質改善しながら、治しておいたほうがいいと思います。
安中散は、お腹が冷える人の腹痛に良く効きます。
胃の炎症が強い場合は、効かないこともありますが、今、効いているのでしたら、そのまま飲んでいてかまいません。
半夏瀉心湯は、みぞおちが固くなって、ゲップや吐き気や嘔吐が出やすい胃炎や、初期の胃潰瘍や二日酔いなどに効果があります。
半夏瀉心湯は、体力が中程度の人にもちいます。
半夏瀉心湯を飲みたいけど、身体を冷やすのではとおもうときは、生姜汁を加えて服用すると、
生姜瀉心湯になるので、お腹を冷やす心配はうすれます。
漢方薬をお試しになる前には、専門家にご相談ください。
お大事になさいませ。
なかなか改善しないときは、髙木漢方(たかぎかんぽう)までお気軽にお越しになりご相談ください。
回答日時: 2021/06/28 10:53
usacoさん、こんにちは。
冷え症持ちな事と、胃が弱いから安中散が必要だよねという事は必ずしも交わる話ではないと思います。それは、安中散の効能・効果に「冷え」に関する記述がない点からも明らかです(※身体が冷えやすい人で慢性胃炎に有効な処方としては五積散を挙げられますが、相談の文面からは効果的かどうか判断がつきかねます)。漢方の表現を借りれば、安中散は胃の「寒証」の漢方薬、では冷え症は果たして「寒証」か?と言えば、外からの寒冷による場合を除けば違いますので、この点に相違があります。個人的には、冷え症で体力が乏しい人は冷たいものをそんなに欲しがらず、むしろ温かいものを口にしたがるので、その点でも胃の寒証と遠ざかる気がします・・・。
半夏瀉心湯は安中散と比較すると、たしかに熱証寄りの漢方薬ではあります。ただ、一口に熱証と言っても、その症状は多岐に渡りますし、半夏瀉心湯の場合はみぞおち(心下部)に痞えがあり、胃気が下降し難くて逆流しやすいという病態に向いています。ですから、冷え症で体力がなくても、半夏瀉心湯を飲んで良いのか?と聞かれると、例えば、一時的な食べ過ぎで、みぞおちが一杯になった場合は飲んで良いとも言えますが、それ以外のケースでは他の方法を考えた方が良いかもしれません。また胃酸逆流は、熱証であると同時に気滞・気逆証の側面もありますから、その点の配慮も適宜、考慮するとより効果的です。
以上、雑多な文章ですがご容赦下さい。お大事になさいませ。
回答日時: 2021/06/28 10:38