よっしゃんさん
投稿日時: 2021/08/10 08:26
側頭部および頭頂部にかけて脹るような痛みが続いているため悩んでおります。(特に朝、起床時に側頭部の突っ張りがひどいです)
また、加齢に伴う鬱状態が背景に有るためか、睡眠不良の状態が続いているのも悩みの種です。
頭髪は年相応に全体に寂しくなっており、特に側頭部、後頭部が薄くなっております為、本年、大阪の扇町にあります皮膚科を受診し、甲状腺機能の血液検査、並びに抗核抗体検査をお受けしましたがいずれも異常は有りませんでした。
ご無理言いますが、ご診察の程、何卒宜しくお願い致します!!
良いご処方があればお願い致します。
(身長は165cm、体重60kg、性格:せっかち、短兵急
自覚症状:冷えのぼせあり、睡眠不良、臍部動機あり、尿意切迫感あり、便通1日1回、軟便気味)
また、
(漢方薬は以前、①柴胡加竜骨牡蛎湯、②柴胡桂枝乾姜湯を服用してましたが、②は余り効果無しで、①の方に変更して服用続けますと身体が却ってしんどくなるため、①、②とも現在は服用しておりません。現在は、僭越ですが、肝気鬱血が有るのではと憶測しまして、③抑肝散加陳皮半夏、尿意切迫の点で④六味丸を服用しております。特に④を服用すると身体が温もリ、気持ちが幾分か落ち着くので④は継続して服用するつもりです。)
よっしゃんさん、こんにちは。
お訴えから察するに、六味丸が向く腎陰虚が根底にあり、それが肝腎陰虚に及び、さらに肝の気の乱れにんでいるのでは?とお見受けします。「立てば芍薬」に倣えば、臍部の動悸は水滞が絡む兆候なので、その影響は腎水・心火に及んでいきます。その線でいくと、柴胡加竜骨牡蛎湯や柴胡桂枝乾姜湯が合いそうですが、それらが不適という点は、陰虚であることのサインが濃厚(※要するに心肝火旺でなく、心腎不交に近い)と思います。
漢方的には、陰虚に伴う「虚熱」という存在がしばしば言及されます。これは現代医学的には、脱水による熱症状のようなものですが、「熱を直に冷ます」という手当てが合いません(※そういう冷まし方は乾かすので、陰虚が助長されていきます)。対して、六味丸は腎陰虚に伴う虚熱に適した漢方薬ですから、これを服用して気分が落ちつくというのも、虚熱が鎮静されるサインでは?と感じます。
そして、陰虚でいう「陰」は体内の血分・水分といった栄養(≒物質系)を表しますから、身体の表面を覆う皮膚や髪の毛の状態に色濃く反映されます。過労やストレスに伴う脱毛症の場合は、強すぎる「陽」で「陰」が損耗される図式です。よっしゃんさんのケースが「脱毛症」というほどのレベルでなければ、肝腎陰虚のお手当てが基本と思いますが、男性の薄毛には男性ホルモンも関わってくるので、男性ホルモンの弊害(≒ジヒドロテストステロン)を抑えるのも一つかもしれませんね。
六味丸(腎陰虚)をベースに考えていくと、肝陰虚としての抑肝散とか、肝陰虚による気の逆上が頭痛に及ぶケースの釣藤散などが向くと思います。睡眠不良に関しても腎陰虚を念頭にすると、そこに補血・養心を絡めた天王補心丸や柏子養心丸が向くかもしれません。同じように考えると、尿意切迫に対しては清心蓮子飲も向きそうです。実際の漢方薬の飲み合わせついては、改めて専門家に相談すると良いでしょう。
以上、雑多な文章ですがご容赦下さい。お大事になさいませ。
回答日時: 2021/08/10 14:05
よっしゃんさん さま
こんにちは。
側頭部および頭頂部にかけて脹るような痛みが続いているとのこと、おつらいことと存じます。
漢方的には、於血(おけつ)の体質があるものと推定されます。
於血の体質とは、毛細血管が委縮して、血流障害が起きやすくなる体質のことで、西洋医学的には微小血管循環障害といわれているものです。
激しい痛みがある場合は、脳動脈瘤があるかもしれません。
加齢にともなう鬱状態も、脳の毛細血管の血流不足が大きく作用します。
於血の体質改善をしていくと、だんだんと痛みは減少していくと思います。
あとは、アンチエイジングをしていくといいかもしれません。
六味丸も、アンチエイジング作用があるとされる漢方薬のひとつですから、続けていいと思います。
於血の体質改善に良い漢方薬は、冠元顆粒です。
脳の微小循環の改善に役立つと思います。
お大事になさいませ。
なかなか改善しないときは、髙木漢方(たかぎかんぽう)までお気軽にお越しになりご相談ください。
回答日時: 2021/08/10 11:20
よっしゃんさんからのコメント