milai47さん
投稿日時: 2021/08/24 20:37
抑肝散(抑肝散陳皮半夏)と加味逍遥散はどのような違いがありますか?
よろしくお願いいたします。
milai47さん、こんにちは。
2つの薬方の違いを端的に言うと、前者は平肝作用、後者は疎肝・解鬱作用に優れる点です。両方とも神経症に応用される漢方薬ですが、前者はその背景にあるのが当人の神経質さというか、揺らめきやすさというか・・・、然るに「平らか」にするニュアンスの平肝作用に優れる抑肝散が向きます。対して後者は、神経症の背景にあるのが抑鬱というか、過緊張というか・・・、然るに滞った気を「疎通」する作用を有する逍遥散が向きます。
また鑑別としてしばしば指摘されるのは、抑肝散が向く人は腹を立てると蒼くなり、加味逍遥散が向く人は怒ると赤くなるという点。前者は末梢血管の収縮に伴う状態を、後者はそれとは反対に充血に伴う状態をそれぞれ示唆しています。
回答日時: 2021/08/25 11:09
milai47さん さま
おはようございます。
違いは、対象にたいする使用目的が違います。
抑肝散は、痙攣や引きつり感などがある肝陽化風に使用します。
元々は子供のひきつけにたいする処方です。
夜泣きやチックや不眠などに応用されます。
加味逍遥散は、逍遥散に山梔子と牡丹皮を加えた処方で、のぼせや微熱をともなう肝気鬱血や肝脾不和に用います。
女性では、生理痛、乳房が張る、月経不定、月経血が少ない、無月経など。
自律神経失調症や更年期障害や胃炎などに応用されます。
両処方の共通点は、どちらも気虚と血虚をともなう体質に用いるという点です。
お大事になさいませ。
回答日時: 2021/08/25 11:01
milai47さんからのコメント
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