ぺっかさん
投稿日時: 2021/10/02 23:24
息子が起立性障害です。6月に診断されました。倦怠感がひどく、朝起きられないこと、1日15時間くらいねていること、動悸はたまにあります。
中医学の医師にみてもらい、麻黄湯とブシを飲んでいます。7月に一度はよくなり朝、起きられるようになりましたが、9月に入り、また起きられなくなってしまいました。薬がだんだん増えてきていますが全然起きられません。本人、不安もでてきています。他の病院や薬局に切り替えたほうがいいか迷っています。
中学生なので大事な時期なので焦ります。なにかアドバイスがあればおしえてください。
ぺっかさん さま
こんにちは。
ご子息様が起立性調節障害でお悩みとのこと、おつらいことと存じます。
起立性調節障害の場合は、脳中の血の流れが朝の間はすごく弱い、夜は血流が改善して元気になるという特徴があります。
ですから、朝のみは、麻黄湯をのむか又は葛根湯をのむと、頭がスッキリしやすいかもしれません。
附子は、身体がとても冷えて新陳代謝が低下している時に使用します。
長い目で体質改善をするなら、小建中湯や補中益気湯や六味丸のような漢方薬が、朝に強い身体作りに合っているかもしれません。
ファーストチョイスとしては、上半身の水分代謝を改善し、めまいや動悸に良い苓桂朮甘湯がいいかもしれません。
漢方薬をお試しになる前には、専門家にご相談ください。
お大事になさいませ。
なかなか改善しないときは、髙木漢方(たかぎかんぽう)までお気軽にお越しになりご相談ください。
回答日時: 2021/10/04 14:10
ぺっかさん、こんにちは。
起立性障害の背景には自律神経系の不調(※機能障害というよりも機能不全に近い様相)が関わるとされますが、その実態は自律神経機能を支える陽気(エネルギー)の不足にあると思います。健康な人で起床と共に、自律神経が立ち上がるのは、それを支えるエネルギーが潤沢にあるお陰です。中医学の先生もこのエネルギーを高めようと判断されて、ブシを使われたのだと推察します。
起立性障害にまつわる自律神経系の機能不全(エネルギー不足)は、漢方的には肝気虚とか心陽虚に見立てられます。東洋医学でいう「肝」は自律神経系、「心」は中枢神経系の作用と関係が深く、肝気虚は自律神経系が奮わない状態を、心陽虚は自律神経を動かす陽気の供給源である心が奮わない状態を意味します。また心陽虚については、心火を損う水(痰飲)の存在が影響して、それがしばしば不安や動悸を及ぼす場合もあります。
と、このように考えていくと、麻黄湯は瞬発力がある反面、虚弱者(肝気虚・心陽虚)には向かないので、しばらく服用しても改善が見られない場合は切り替えた方が良いように感じます。漢方薬としては、苓桂朮甘湯や真武湯、補中益気湯などが向くと思われますが、詳細については詳しい問診を受けることが望まれますから、専門家に相談の上、改めて処方してもらうと良いでしょう。
以上、雑多な文章ですがご容赦下さい。お大事になさいませ。
回答日時: 2021/10/04 14:08