こはるさん
投稿日時: 2021/10/29 18:11
3年前から目と脳の極度の疲労感
目のしみるような開けにくさがあり、思考力、気力と共に低下しています。元々パニック障害、鬱で通院しております。PMDD PMSなどもあり加味逍遙散、補中益気湯などもずっと飲んでいますが変わりません。午後からの微熱37.4ぐらいでます。風邪をひいたような異常な目と脳の疲労感で悩んでいます。動けず這い蹲ることもあります。漢方薬では治らないでしょうか?
こはるさん、こんにちは。
お訴えから察するに、パニック障害や鬱を背景にして、頭や目に通う血管が収縮・緊張、血の気を損失しているのでは?とお見受けします。目のしみるような違和感、開けづらさ(※眩しさでしょうか?)は、目の乾燥によるものと思います。目周辺の血管が収縮すると、目に潤いや栄養が供給されづらくなり、結果的に疲れやすくもなります。また、漢方では「肝臓の不調は目に現れる」と言われ、肝臓は全身・末端に血流を届ける役割を担います。要は、肝臓の働きが悪くなると(※漢方的には肝の気が滞ると)、末端に血流が届きづらくなり、その兆候は沢山の血流が通う目に現れやすいという流れです。
また一方で、漢方でいう肝臓には西洋医学でいう自律神経の側面もあり、パニックやPMDDを通じた自律神経の興奮・緊張の強まりが、しばしば発熱に及ぶことが言及されています。興奮・緊張はそれを起こせるだけの気(エネルギー)があるからこそ起きるのですが、その気の高ぶりが熱にまで及んでいるという状態です。本来は、興奮・緊張がありきで、気が盛んになる(高揚する)のですが、その状態を繰り返すと、興奮・緊張が常態化して、気が損耗されていきます。そうした気の損耗は、気と共に血分・水分を損じ、枯れていくという方向に転びます。一時的な興奮なら、「血の気が沸く」というニュアンスなんですが、慢性化してくると「沸かした分だけ血の気を損じる」という形に転じる様相です。
以上のように考えると、漢方薬としては神経の興奮・磨り減りに対する抑肝散芍薬黄連とか、目を滋養する肝陰虚の杞菊地黄丸が向くように思います。また合わせて地竜・牛黄といった動物生薬を合わせるとらさに効果的かもしれません。実際の漢方薬については、専門家に改めて相談されると良いでしょう。
以上、雑多な文章ですがご容赦下さい。お大事になさいませ。
回答日時: 2021/11/01 16:44
こはるさん さま
こんにちは。
3年前から目と脳の極度の疲労感でお悩みとのこと、おつらいことと存じます。
元々、パニック障害や鬱で通院されているところから、西洋薬の副反応も関係している感じですね。
午後になると微熱があることから、肝臓機能がちょっと疲れているのかもしれません。
加味逍遥散は、どちらかというと更年期などの不快症状の改善には効果がありますが、目や脳の疲労には効果がありません。
補中益気湯は、過労やストレスからくる体幹の疲労感には効きますが、同じく目や脳の疲労にはあまり効果がありません。
目や脳の疲労感を改善するには、活血と補腎をする必要があります。
活血とは、身体中の毛細血管の血液の流れを改善することであり、脳の中の血流も良くなり脳活動も少しずつ改善します。
補腎とは、後天的に生命力を高めるもので、目や脳に栄養がいきわたるようになり、目や脳が少しずつ元気になります。
活血には冠元顆粒がいいかもしれません。
補腎には、杞菊地黄丸や星火亀鹿仙などがいいかもしれません。
漢方薬はお試しになる前には専門家にご相談ください。
お大事になさいませ。
なかなか改善しないときは、髙木漢方(たかぎかんぽう)までお気軽にお越しになりご相談ください。
回答日時: 2021/11/01 14:53