
新年、2015年を迎えました。
あなたは年末から今日まで胃腸を休ませた事はありますか?
大晦日からお正月は、美味しい料理とお酒。
のべつ幕無し食べて飲んで胃腸はクタクタ。
春の七草の薬効で、元気になりましょう。
古来より新年7日の朝に七草がゆを食べる習慣があります。
七草を食べて一年の無病息災を願う、古くは平安時代から伝わる風習です。
当時、野草ではなく米・アワ・キビ・ヒエ・ミノゴメ・ゴマ・アズキの七穀を入れるのが
通常だったようです。この穀物が野草へ変わったのが鎌倉時代で、
庶民に親しまれているセリ、ナズナ、ゴギョウ(ハハコグサ)、
ハコベラ(ハコベ)、ホトケノザ(タビラコ)、スズナ(カブ)、スズシロ(ダイコン)という七草へ
変化。それぞれの名前や形から縁起物として尊ばれていました。
例えば、セリ・・・競り勝つ、ナズナ・・・なでて汚れをはらう、ゴギョウ・・・仏体
ハコベラ・・・繁栄がはびこる、ホトケノザ・・・仏の安座、スズナ・・・神様を呼ぶ鈴、
スズシロ・・・汚れのない純白さ。
早春にいち早く芽吹く七草は、邪気をはらってくれる植物です。
古くはまな板の上で、草をトントン叩いて刻むその回数も決められていたといいます。
日常の食生活に戻るひとつの区切りとなるほか、新年のごちそうで弱った胃を
いたわり、栄養のバランスを整えるという古人の知恵が詰まっています。
七草の効能
健胃効果、食欲増進・・・セリ・ナズナ・スズナ・スズシロ・ホトケノザ
利尿作用・・・・・・・・セリ・ナズナ・ハコベラ
心のリラックス効果・・・スズナ
風邪の諸症状・・・・・・(解熱)セリ・ナズナ・ホトケノザ、(咳止め)ゴギョウ・スズシロ
二日酔い・・・・・・・・セリ・ナズナ
ビタミン・ミネラル・・・(ビタミンA)セリ・ナズナ、(ビタミンB)セリ、
(ビタミンC)セリ・スズナ・スズシロ、(鉄分)スズナ
(カルシウム)セリ・スズナ・スズシロ、(カロチン)スズシロ
現代栄養学の観点から見ても、七草には大変興味深い点があります。
青菜の少ない冬から早春にかけて、ビタミンやミネラルの貴重な摂取源となる野草で、
胃腸を整え、体を温め、粘膜を強化する効能にも優れています。
またアブラナ科の野菜は、抗がん作用の高いことで知られていますが、
春の七草には「なずな・すずな・すずしろ」という3種類のアブラナ科の植物が
入っています。
がん予防が期待できる野草を食べて、今年も元気に過ごしたいものです。
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