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●田七人参(田三七人参)
田七人参(でんしちにんじん)はウコギ科多年生草本で栽培は難しく漢方で古来より使われてきた薬用人参の1種で、採取してから3年~7年後にやっと収穫できるため三七と呼ばれている。葉は薬用の人参に似ているから参三七とも言い普通には田七または田七人参といいます。またお金に換えられない程の価値があるという意味で、しばしば不換金(ふかんきん)とも呼ばれてきました。
田七人参は、約500年前の中国の文献にて「血液循環を良くし、痛みを止め、内蔵の出血を止める」として紹介されていた、無類の上薬だったそうです。(上薬とは「長く飲んでも副作用がない、穏やかな作用の漢方薬」を意味しています。)当時は一般の人が手に入れることが出来ない無類の上薬でした。

▼ 一般に知られるようになったのは、ベトナム戦争の兵士が、止血薬として携帯していると報道された事からだそうです。古くから田七は、「止血の要薬」と知られていました。その後中国で、狭心症治療に用いられるようになり、心臓、動脈硬化、肝機能などの改善に役立つことが明らかになってきました。


<田七人参の効能>田七人参に代表される有効成分は、サポニンです。高麗人参にも含まれていますが、田七人参には高麗人参の約7倍のサポニンが含まれています。サポニンは血液に直接働きかけて、毒素を排出し、血液をキレイにしてくれます。血液がキレイになると、負担が軽くなった肝臓は元気を取り戻し、さらに血液循環を良くするという好循環がもたらされます。
また、田七人参の有効成分は、それだけではありません、他の種類の人参をはるかにしのぐ有効成分が数多く含まれています。具体的には、フラボノイド、ステロール、有機ゲルマニウム、鉄分、カルシウムなどのミネラル類、ビタミン、脂肪、タンパク質などがあります。
 サポニンは、血液から筋肉への糖の取り込み量を増加させて、高血糖を抑制する作用があることが発見されています。食後の血糖値だけでなく、空腹時血糖値にも効果があるそうです。糖尿病を患っている方にとっても、非常に強力な効能があることがわかります。田七人参の最大の効能は、血液をキレイにして免疫力を高めることです。糖尿病や高血圧、痛風、高脂血症、婦人病、更年期障害、貧血など様々な疾病に効果があるとされています。

◆こんな方におすすめです。
・血流の悪い方、出血しやすい方
・健康診断でいろいろな数値結果に不安な方・健康や体力の衰えを感じ始めてきた方疲れやすい方
・心臓、肝臓、動脈硬化が気になる方
・婦人科系疾患、生理不順、生理痛、更年期など気になる方
・お酒を飲んだ翌日がつらい方、食生活が乱れがちな方・動悸・息切れが激しい方、糖尿が気になる方 etc...
・太り過ぎがきになる方

肝機能を高める効果 田七人参には肝細胞を再生する働きがあり、アルコールが原因で引き起こされる肝機能の低下にも効果が期待されています。

免疫力を高める効果 田七人参には抗ウイルス作用があります。人間には体内に侵入してきた異物を攻撃し、その異物を体外に排出したりする免疫機能が備わっています。ウイルスの増殖を抑え、ウイルスを破壊する効果があります。

生活習慣病の予防・改善効果 生活習慣病は中性脂肪、コレステロールの蓄積や活性酸素による体のサビつきなどが原因。田七人参は、血中の中性脂肪やコレステロールを分解、吸収を妨げる働きがあり活性酸素を抑制する効果もあります。血中の中性脂肪やコレステロールの吸収を阻害し、活性酸素を抑制する働きから、生活習慣病の予防・改善効果が期待できます。 

血糖値を下げる効果 血糖値を下げる効果があります。筋肉での糖の取り込みを増加させ、筋肉での糖代謝を改善する効果があり、血糖値を下げる効果につながります。 

血流を改善する効果 田七人参には、血流を改善する効果があります。血中の悪玉コレステロールの増加、老化や運動不足によって体の代謝機能が低下すると、体内に老廃物が蓄積します。そこで、血液ドロドロ状態になってしまうのです。田七人参は、血液のドロドロの原因となる中性脂肪やコレステロールを分解し、血流を改善するので次のような効果があります。

■血糖値を抑制
■血液をサラサラに
■心臓の機能を高める
■肝機能を活性化
■慢性的な疲労を改善
■ホルモンバランスを保つ
■免疫力を高める
■ダイエットに効く

《田七人参と不妊症》
田七人参は「血液に関するあらゆる不調」を整える効果があります。
  子宮筋腫の改善
田七人参は、血行を良くして血の滞りを改善するため、子宮筋腫を小さくする効果があります。子宮筋腫の予防と解決は不妊治療に欠かせません。
  生理痛の緩和
不妊症の女性に多く共通するのが生理痛です。田七人参は、血流の促進とホルモンバランスを整える効果があるため、子宮の状態を健康にし、経血をスムーズにします。これによって生理痛が緩和する効果があります。
  冷え性の改善
田七人参は、血液の循環を良くする効能があるため、冷え性の改善が期待できます。血行促進によって体温が上がることで、子宮や卵巣の働きが活発になり不妊症に効果があります。

 ■田七人参の副作用
重大な副作用はありませんが、以下のような症状が出た場合は注意しましょう。
  経血などの出血量が増加する
田七人参は、血液の循環を活発にする効果があるため、体質に合わない人が服用したり、過剰摂取によって経血がひどくなる副作用があります。
  胃痛や吐き気
胃腸の弱い人が服用すると、胃痛や吐き気の副作用があります。

 腎機能低下と漢方薬

 腎臓病は完治が難しく、進行すればクレアチニンなどの数値上昇とともに人工透析となる事もよくあります。
人工透析になれば食事制限、通院など時間的にも体力的にも大変です。
腎臓は汚れた血液をろ過して、きれいな血液にする血液浄化装置です。
 そのため、その血液浄化装置である腎臓の故障で、血液が汚れ、尿の出も悪くなり、 顔や脚がむくみがちにもなり、身体が痒くなり、血圧も高くなってしまいます。
 腎機能低下の改善、腎臓病予防、腎炎、腎臓病の症状(むくみ、だるさ、疲れなど)の改善には、血をきれいにして、体に溜まった余分な水分や毒素を、尿として排泄することが大切です。漢方薬では、補腎、利水、駆瘀血剤などを用います。

 腎臓病の漢方薬
●補腎剤---六味地黄丸、八味地黄丸
●利水剤---五苓散、柴苓湯
●駆瘀血剤---当帰芍薬散、桂枝茯苓丸

 運動不足が続くと、血行が悪くなり、それに伴い水分代謝も悪くなるため「むくみ」やすくなります。また、必要量以上の水分の摂り過ぎで、むくむ方も多いようです。

 人間の身体の60%は、水分でできていて、その多くは血管やリンパ管、各細胞の中に含まれています。しかし、体内の水分バランスが乱れると血液中の水分が必要以上に血管の外にしみ出し、皮膚と皮下組織内に溜まる状態が「むくみ」です。

長時間立ち続けていたときなどに起こる一時的なものと、心臓、腎臓、肝臓や甲状腺などの疾患が原因で起こるものがあります。日常的なむくみは、皮膚の上から指で押したときに、へこんでなかなか元に戻らないことで気付くことが多いようです。
むくみはひどくなると心臓などの臓器に負担をかけ、息切れや動悸などの症状を引き起こすこともあります。

むくみは、水分や塩分の摂り過ぎ、運動不足や睡眠不足など全般的な日常生活の乱れによって引き起こされることが多いようです。
女性は生理前に分泌量が増える黄体ホルモン「プロゲステロン」によってむくみが引き起こされることもあります。プロゲステロンは体内に水分を蓄える作用があり、むくみやすくなるためです。生理前に顔がむくみやすい、 といった悩みのある方は、ホルモンバランスの変化によることが多いようです。

 漢方では、むくみ、体内に水が滞り、巡りが悪くなっている『水毒(すいどく)』という状態だと考えます。水毒は、身体の中に水分が溜まり、水分が排出されづらいことによって生じる症状のことを言います。

女性に多いむくみは、冷え性で、身体が冷えることで水の流れが悪くなり、体内に余計な水分がたまった状態でむくみになってしまいます。

水分を摂り過ぎると、体の中に水分が蓄積されてむくみにつながりやすくなります。また塩分の摂り過ぎは必要以上に水分を摂ってしまう原因にもなります。水分を摂り過ぎてしまった場合は、運動やストレッチ、入浴などで血流を良くすることでむくみを解消しやすくなります。
また、塩分を摂り過ぎてしまった場合は、カリウムを多く含む野菜や果物などを積極的に摂ってください。カリウムは塩分の排出を助けてくれます。ただし、腎機能に問題がありカリウム制限を受けている人は注意が必要です。


≪カリウムを多く含む食品)≫
カリウムは野菜や果物に多く含まれます。
●野菜…‥切り干し大根、パセリ、ニンニク、枝豆、ほうれん草、かぼちゃ、シソ等、
●果物‥…干しぶどう、アボガド、プルーン、バナナ、メロン、サクランボ,キウイフルーツ等

 【むくみの漢方薬】

<当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)>
冷え性や貧血の傾向があり、月経時に不調を感じる方

<防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)>
消化吸収を助けつつ、余分な水分を取り除き全身の機能を高めます。水太りで疲れやすい方

<五苓散(ごれいさん)>
のどが渇き水分は摂取するが、排出量(尿量)は少ないという方

<防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん>
肥満傾向で、胃腸の余分な熱を取り除きます。脂っこいもの、辛いもの、甘いものを好み、便秘がちの方

<八味地黄丸(はちみじおうがん)>
腰痛など下半身に不調があり、ヒザから下が特に冷えてむくむ方

すこやか堂では、一人一人の症状や体質が多彩なため時間を掛けてお話を伺いその方に一番良い漢方薬をお選びおつくり致しております。

◇店舗へのご来店が難しい方は、お電話での漢方相談を受け付けています。
ご来店できない方、遠方の方は、お電話でお悩みの症状、体質、生活習慣等をお伺いし、体に合った漢方薬をお選びし、お送りしています。お気軽にご相談ください。
                          電話相談:044-430-3588  

2024年の花粉飛散量は、去年より少ないようですが、例年並みかやや多いという予想のようです。
スギの花粉は、2月の後半~3月下旬ヒノキは3月中旬~4月中旬が飛散時期です。
漢方薬で、花粉症の症状がでる前、または症状が軽いうちに、早めの対策をすることで、全体的な症状を軽く過ごすことができます。花粉症の症状が強くでている場合も、症状を改善していくことができます。

 近年、食生活、生活様式の変化やストレス社会の影響などのためか花粉症が著しく増加してきています。花粉症はスギやヒノキなどの花粉が原因になって鼻炎、結膜炎、咽頭炎、気管支喘息などを引き起こします。花粉症の3大症状は、くしゃみ、鼻水、鼻づまりで、人によっては、目のかゆみ、のどのはれやかゆみと、倦怠感 脱力感といった症状を訴える方も見られます。
 漢方では、花粉症の症状を大量の鼻水、くしゃみなどから「水毒」ととらえます。漢方治療では、体内の、「水」の偏在を改善するための、利水剤などを中心に用いられます。

 〈花粉症によく使われる漢方薬〉
・水っぽい多量の鼻水、くしゃみ----小青竜湯,越ピ加ジュツ湯
・水っぽい多量の鼻水で、胃腸が弱い----苓甘姜味辛夏仁湯
・鼻づまりが強い----葛根湯加川キュウ辛夷
・体力がなく、胃腸が弱くて冷え性----六君子湯

(食生活の注意点)
漢方では、胃腸の機能が低下すると、花粉症の症状も悪化すると考えます。冷えのある方や水っぽい鼻水が多量に出る方は、生ものや冷たいもの、水分の取りすぎに注意してください。目や鼻のどが痒い方は、お酒や辛いものなど、熱を持つ飲み物や食べ物の取りすぎに注意しましょう。

  ●冷たい飲み物はさける。
  ●砂糖を使った食べ物はできるだけ食べない、飲まない。
  ●体を冷やさない。
  ●鼻水は、体の中に入れない。
 
 《花粉症によい民間薬》
 生姜、紫蘇の葉、ねん

風邪、コロナ、インフルエンザ、にかかった後に、咳だけ残り、咳が出始めるとなかなか止まらない(電車やバスの中で咳が止まらなくなる)、咳がひどくて眠れないことは、ありませんか?
乾燥の強い時期は特にのどの粘膜が乾燥し、気道に炎症が生じやすく、空咳や、気管支炎、痰の切れない咳などの症状が出やすくなります。(コロナ後の咳の場合、コロナ後遺症と言われています。)
咳が長引くと、気管支炎、肺炎、咳喘息、気管支喘息などに悪化する場合もありえるので注意が必要です。
このような症状に漢方薬がおすすめです。


気道に異常や異物による刺激が生じると、その刺激を取り除こうとして「咳」がでます。
またその際、気道からの分泌物である「痰」が吐きだされます。

 咳には、乾性のものと湿性のものとがあります。
乾性の咳は、「空咳」といわれ、かぜ、気管支炎、コロナ、インフルエンザに伴った咽頭炎などの初期にみられ、痰を伴うことは、ありません。
湿性の咳は、痰を伴う咳です。かぜや、慢性気管支炎、コロナ、インフルエンザなどで多くみられます。

 咳は、体の防御反応のひとつです。
体にたまった痰や異物を排出するための大切な反応ですので、咳止めの薬をむやみに使用せず、体に合った漢方薬で、根本から改善して行きましょう。

(咳、痰に使う漢方薬)
● 乾性の咳で頭部に発汗などもともなう激しい咳には、麻杏甘石湯や、五虎湯などをもちいます。

● 神経質で体力弱く気分がふさいでうつ傾向の方の、気管支炎、咳に、柴朴湯をもちいます。

● 体力が低下して皮膚が枯燥傾向で、のどの乾燥感、刺激感があり声枯れ、夜間に咳がこみあげて止まらなくなる方に麦門冬湯や、咳や痰が出て眠れない方に竹ジョ温胆湯をもちいます。

● 湿性の咳、痰、鼻水をともなう方には、苓甘姜味辛夏仁湯をもちいます。

☆乾いた咳が止まらない場合、のどの粘膜を潤して行くことが大切です。部屋を加湿し湿度を保ち、水分を十分に取って、はちみつや、かりん、うめなど入った飴などがなめてのどを潤します。お湯を沸かして蒸気を吸入するのも有用です。

★ 一般的な注意
・タバコの煙は、気道を刺激するだけでなく、慢性的な気道粘膜の炎症をおこすので、禁煙しましょう。

・マスクをかけることは、病原菌を含んだ、呼気を空中にまき散らさないだけでなく、本人が吸う空気を湿った暖かいものに保つ働きがあります。

(民間療法)
・ダイコン湯
 大根おろしを4分の1カップほどつくり、おろし生姜を少々くわえ、熱湯を入れて
 1日2~3回飲みます。レモンやハチミツを加えるとより飲みやすくなります。
 
・黒豆の煎じ汁
 大さじ2杯の黒豆と600mlの水をなべに入れて水が半分になるまで煎じます。この煎じ汁を、好みで黒砂糖を加えて1日3回飲みます。


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