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 立春を迎えても春はまだ遠く、寒い日が続いています。私の中では毎年、二月堂のお水取りが過ぎた頃に「もうすぐ春」という氣持ちになります。
 少し暖かい日もあれば、また寒波が戻ったり・・。寒暖の差がある時期は、風邪をひきやすくなったり、体調を崩しがちになりますので、氣をつけて下さいね。
 今回は“風邪”についてお話ししましょう。

 ● 風邪っぴきでも、へっちゃらだい!
 今では“風邪をひいた”“風邪をひきやすい”という言葉を年中耳にするようになりました。「風邪は万病の元」と言うくらい、たかが風邪、されど風邪なのです。風邪をひいて、すぐ治ってしまう人もいれば、長引いてしまう人、風邪から他の疾患を併発してしまう人、季節やその時の体質や体調(心の状態も含む)、環境によっても様々です。
 特に旅行や試験など(もちろんデートも♪)大切な行事の時に風邪をひいたら大変!焦っちゃいますよね。
 日頃から、風邪をひかないような食生活を心がける・・そして、風邪をひいても自分で戦える体を目指しましょう。

 ~日頃からできる、風邪予防~
 ◎ 丁寧なうがい・手洗いを!
帰宅後は必ずうがいを。
手洗いは、石鹸を使って15秒以上、指の間、手首も丁寧に洗いましょう。
 ◎ 季節の変わり目や寒い時期の外出時にはマスクの着用を!
 ◎ 湿度を40%以上に保つ!
空氣の乾燥は咽の風邪をひきやすくします。
咽頭の粘膜が乾燥し、ウィルスに対しての抵抗力が低下してしまうからです。
加湿器を利用するとか、洗濯物や濡れたタオルを室内に干したり工夫をしましょう。
 ◎ 十分な休息と水分補給を!
睡眠不足は体力を低下させ、ウィルスが体に入りやすくなります。
ウィルスを撥(は)ね退(の)ける強い体作りを。
温かいお茶やスープなど、小まめな水分補給を。
 これらは、インフルエンザの予防にもなりますので、日頃から励行して下さいね。

 “風邪をひきやすい”体質の方が年々増え、年中、風邪氣味の方やすぐに風邪をひく方が多いのは何故でしょう?
 現代の生活習慣や食生活は、簡単・便利で助かる事も多い分、私達の体を怠けさせ、免疫力を低下させてしまう逆効果が原因のひとつかもしれません。
 最近、驚いたのは、小さな子供さんがいるママさんに「乾布摩擦(かんぷまさつ)をしてあげて下さいね」とお話しした時、「えっ?乾布摩擦って何ですか?」と言われた事です。
 “ギョギョッ”と思わずさかなくんになった私・・。み、み、皆さんはご存知ですよね?!
 多分、お若いママさんが子供の頃、ママさんのママさんからされなかったか、幼稚園や学校でも指導がなかったからでしょう。
 私が子供の頃、寒い朝に母が私の体をタオルでゴシゴシ・・嫌でしたよ~。だって最初は寒いから。でも、段々ポカポカ~になって氣持ち良くなったのを憶えています。幼稚園でも皆でやりました。懐かしい良き時代・・と感傷に浸っている場合ではなく・・昔からの自然療法が廃れて来てしまっている表れかもと、ちょっぴり寂しくなりました。
 例えば、他の疾患で漢方治療している方が「何となく前より風邪をひかなくなりました」と言われる事があります。これは、体の 免疫力が高まった からでしょう。虚弱だった体が改善されてきたからで、特に子供達の体質改善の目安にもなります。
 風邪をひく→早く良くなる→ひきにくくなる、風邪は健康のバロメーターにもなるかもしれませんね。
 「アレレッ?! 風邪かな?!」で即効で治したい時も、体質改善にも、大きな役割を果たすのが漢方薬だと思います。

 ● 風邪をひいたら葛根湯じゃなかった?!
 私が漢方を勉強し始めた頃、一番驚いた事が“葛根湯(かっこんとう)”の使い方でした。
それまで「風邪をひいたら葛根湯♪」と、流行歌のように口にしていたように思います。
 風邪も人それぞれの“証”により、様々な種類・症状があるという事。
 “邪”が体のどこにあるのかによって、治し方(漢方薬)も変わるという事。

 葛根湯を今、服む時期かどうか?
汗が出ていないかの確認。高齢の方への注意等々。それらを知った時、ある意味、感動的でした。心に沁(し)みた事は、患者様へも心を込めてお話しできます。
 漢方について、まだまだ勉強途中で、難しい事だらけ。中でも「風邪」は特に難しく、奥が深いように思います。たかが風邪ではなく、されど風邪だったのです。
 しかも“証”に合った漢方薬は、風邪を即効で治してくれる事にも驚きました。
 皆さんも風邪をひいた時、上手に漢方薬を使って下さいね。即効で良くなりますョ。

關根 典子

 寒いお正月でしたが、皆様 カゼ等 引き込んで いらっしゃいませんね。
 ノロやら、ロタやら、ウイルスに負けて 呑めず、食えず、休養のみで過ごされた諸兄はいらっしゃらない?

 寒邪は、それだけで免疫力(正氣)が弱ります。

 受験生にとっては、氣力の充実こそ 実力発揮の必要条件。温かい、動物性食品と根野菜を召し上れ。22:00~2:00の間を睡眠時間に入れて、寝る1時間位前に、葛湯、ハチミツレモン等、温かい飲み物をおすすめします。

 日頃はあまり おすすめしませんが、お元氣な方は、牛肉・豚肉・羊肉を召し上って下さい。
 すき焼きで、家族団らん。
 お正月の残り物に緑野菜を加えて、鍋焼きうどん。
 シチュー鍋に たっぷり根野菜を煮込んでおいて、みそを加えれば味噌汁。トマトジュースを加えてブイヤベースに豆乳を入れて シチューにと、色々に健康的な手抜き料理が出来上り。

 心も体も暖かく、穏やかな1年でありますように。

* 年末年始 休みのお知らせ *
2013年12月29日(日)から2014年1月5日(日)まで休ませて頂きます。

 その間、書斎に籠ります。(ニヤニヤ、久し振りで嬉しい!)
月刊『医歯薬進学』に書き続けて来た15年分のうち8年分をまとめると、漢方の深い理論を高校生にも解かるような1冊の読みものになるので、その編集をします。どなたか真面目な出版社をご紹介下さいませんでしょうか。
 それから、忙しくなって3年毎に1回にしている年末の大掃除 ・ クリスマス ・ お正月のうち、今年はお正月年なので、おせち料理を作ります。一晩水に浸した黒豆に、水、氷砂糖、しょうゆ、塩を加えて、水から豆が出ないように 一晩おいて、翌朝 煮る。さらに一晩おいて味を含ませる。
あとは袋を切って、お重に並べる(笑い初め!)。

 皆様にとりまして、夢多き新年をお迎え下さいませ。

 食べ過ぎに効く薬は運動とお腹が空くまでの時間です!!
 

 平成25年も残りわずかとなりました。自然災害の多かった1年でしたが、あなたの回りはいかがでしたか、心と体は調和がとれていますか?
 私は今年の年明け、1/13(日)、14(月)の連休に、日本漢方交流会、冬期合宿で15時間に及ぶトライアスロン漢方講義の大役を終えたら、しばらくは何の予定も入れず、のんびりと・・・と、その目論見はみごとに破られ、実に充実した、やり甲斐のある1年でした。

 4月20日の漢方の師、寺師睦宗先生 三考塾 30年のお教えに感謝する謝恩会準備。
 『寺師睦宗先生へ感謝を込めて 漢方三考塾記念誌』の発行。
 6月16日から再開した三考塾を塾生達で運営して行く為の準備にと、店のスタッフ達やビルの管理人まで総出で頑張る事になりました。
 旧三考塾研究室からご寄贈頂いた書籍で新しい三考塾の研究室も出来ました。
 9月に入ると、9月29日(日)の第23回「漢方治療研究会」京都薬科大での発表を思い出し、暑さの中、冷や汗までかくはめに。
 10月20日(日)には大切な! 三考塾を休み! 小石川植物園と並ぶ古さの奈良、森野旧薬園の植物研修に参加しました。
 こう書き出して来ると、日常の相談業務をこなしながら、よく頑張ることができたものだと思うのですが、何より一番、私が楽しんでいたかもしれません。
 薬学部を卒業したのに、研究職にも調剤業務にも就かず、中学・高校の教員をし、その後も専門学校で教えたり、漢方の勉強には出遅れ感が有りました。
 しかし、人生、無駄な事ってないのですね。
 教職時代の経験が、カリキュラム作成から教室・授業の運び方等々、さしずめ当り(まとまり良く、手の焼けない楽な)クラスの担任をしている感じです。

 来年も漢方学級の運営と日常相談を両足として困難を踏み越えて進みます。どうぞよろしくお願い致します。
小池 加能 拝

  日本人は薬好きで、自分の不摂生を棚上げし、
起居を正さず (正しいのは、23時前に休み、太陽と共に起床。日中活動する)、
飲食調わず (調えるには、酸・苦・甘・辛・鹹の五味を偏勝せず、寒熱の食材を季節に合わせる)、
運動に過不足あるのに、何でも薬で治そうとします。

  また一方で、不摂生が解かっているので 健康食品を頼り切って 無理を重ねる方もいらっしゃいます。

  漢方は、明治時代に西洋医学が入る前までは、当り前の医術でした。
病の予防はもちろん、薬漬け医療からの脱却もできます。
  カゼ・頭痛・胃痛・便秘・冷え・月経痛 等々 ありふれた病にこそ、 効率的で安全、 安価、即効性において 漢方薬は優れています。


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