「こころ 疲れていませんか?」
以前、このタイトルで投稿しましたが、
少し、リメイクしてこちらに掲載します。

最近、あまりにも多すぎます。
「うつ」、ないしは 「うつ」っぽい人が。。。


うつ・・・かなって思う人は参考にしてください。

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「どうしたらそんなにいつも笑顔でいられるのですか?
その湧き出るような元気はどこから来るのですか?
私もそんな風になりたいです。」

そんな事を言われていた頃が嘘のように
不安と自信の無さで押しつぶされそうになっている今の自分。
あのころの元気ハツラツとした自分は一体どこに行ってしまったのだろう?
甦れ!元気な自分!そう思ってもそこには疲れ果てて動けない自分しかいない。

少々オーバーな表現をしましたが、
これに近いような人はゴマンといることでしょう。
得体のしれない不安やイライラを抱えて生きるしんどさは
本人にとって本当につらいものです。

家族にも言えず、ひとり悶々と耐えている人もいることでしょう。
ここまでとは行かなくても、
最近ちょっと疲れが取れないなあ、
何か本来の自分じゃないような気がするという
人はさらに多いことでしょう。
ここらで、ちょっと休みませんか?
体の、そして偽らざる心の声に耳を傾ける時が今なのです。


あなたのお疲れ度はどれくらい?
思い当たる項目がどれだけあるかチェックしましょう。

1 朝起きにくい、気分も重い
2、なかなか寝付けず不眠傾向、またはいくら寝ても眠い
3、てきぱきと仕事をこなせず能率が落ちた。一つの事を完了するのに時間がかかる。
4 わけの分からない不安や焦りがあって、おろおろしてしまうことがある。
5、無性にイライラする、怒りっぽくなった。
6、今まで楽しめたことが楽しくなくなった。興味がわかなくなった。
7、疲れやすい。疲れが回復しにくい。
8、妙にどきどきする。
9、気分がめいる。将来に対して悲観的になる
10 後悔して、つい自分を責めてしまう
11、優柔不断になった。判断に時間がかかる。
12、自分が価値のない人間に思える。誰からも必要とされていないように思える。

12項目のうち、いくつ当てはまりましたか?

誰でも少しはありそうな事ですが、
しっかり当てはまると思う事が多い人は
きっと、お疲れがたまっていることと思います。
お疲れの方は今のうちに対応しましょう。
何事も早期に対応するほうがスムーズに解決できることが多いものです。
まずは今の自分の現状を認めるところからスタートしましょう。

 間違ったストレス解消法はやめよう

自分なりのストレス解消法というのは人それぞれ持っていることでしょう。
カラオケに行く、晩酌をする、温泉にいく・・・
あなたがそれでスッキリし翌日以降も元気モリモリになって頑張れるならば
そのストレス解消法は正しいのです。
しかし一見正しいと思われるストレス解消法も欠点があり、
たとえば深酒になって翌日二日酔いでしんどかったり
酒量が上がって依存状態になったりしては当然いけません。
また、カラオケ行ってその時は楽しい時間を過ごし「スッキリした」と思っても
その時使ったエネルギーが大きくて
逆に翌日に疲れがどっと出るようでは間違ったストレス解消法といわざるを得ません。
疲労が積み重なって解消しないといけないストレス量が増えていると
同じストレス解消法が却って悪に変わることもあるのです。
今の自分に合わせたストレス解消法やレベルを意識することが大切なのです。

◎ 表面を取りつくろわない

もし、あなたに嫌な事が起こるとどう対処するでしょうか。
「そうだ、ポジティブシンキングだ」と思って
物事をいいように解釈しようと努力することもあるでしょう。
また、嫌な事は早く忘れてしまうに限ると思って
早く忘れるように努力することもあるでしょう。
それがうまくいくとそれはそれで素晴らしい事なのですが、
こころに疲れがたまっている場合、
その努力することがまた疲れになり、
「忘れようとした事」が忘れられないということになるのです。
それでも、周囲には何事もなかったようにふるまう努力をし、
事情を知っている人が心配して「大丈夫?」って尋ねられると
「平気、平気!大丈夫。もう忘れた。」
なんていって笑い飛ばし努めて明るくふるまおうとする。
そんな事をしているうちにどんどん疲れがたまっていくのです。
泣きたいときは泣き、休みたいときは休む。
自分に正直にあることが疲れた時には絶対必要なのです。


◎ 仕事にしがみつかない

疲れて休みたいと思っても、今の状況じゃ休めないし、
もしここで自分が休んだら他の人に迷惑をかける。
それにもし休むと言い出すと周囲の人はどんな目で自分を見るだろう。
きっとこの時期に休むなんてよく言えたものだと非難されるかもしれない。
君は「その程度のモノ」だったのかと評価されるかもしれない。
そう思うと休むの」が怖くなって仕事にしがみついてしまう。
あなたはこんな事になっていませんか。
これがまた疲れをためこんでしまうのです。
最近はこころのケアに関して社会的にずいぶん認知されてきました。
ここらで、一度安心して休みませんか。


◎ 周囲の人に理解してもらい寄り添ってもらおう

自分だけでストレスを解消できないほどこころが疲れている時は
家族や職場の人の理解が不可欠です。
怠けているように思われたくないだとか、
自分の弱いところを見せたくないだとか言っている場合ではありません。
家族や周囲の支えや理解があってこそ
自分の味方がいるからこそ安心して休めるのです。
こころが疲れている人が相談にお見えになられた時には
家族の方にも来ていただいてお話をすることはよくあります。
何よりも家族や職場そして周囲のサポートする立場の人々が
あなたの味方になってこころの疲れが癒されるのです。
勇気をだして今のあなたのこころのつらさに理解を求めましょう。

◎ お薬で治そう(お疲れのレベルにあわせて)

お薬はこころのケアの有効な手段となります。
お疲れの程度に応じて漢方で対応できる場合もあります。
充分な休養・周囲の人の支え・そしてお薬が
あなたのこころに染みついた疲れを癒してくれます。
「やる気」「根気」「元気」「気をもむ」・・・
これらに通じる「気」をうまく活性化してあげることで
「気合い」だけでは動かない「気」の滞りなどを改善する事ができるのです。

もちろん、明らかに「普通」でない深刻な場合は
専門医に相談してお薬を処方してもらう必要があります。
漢方は、そのサポートにも適していると思っています。
また、鍼灸などで治療も試みていますが、
これも改善に一役買ってくれているように実感しています。
さあ、勇気をだして病院に行きましょう。
さあ、自分の苦しさを理解してもらって味方をつくりましょう。

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平素いろいろな人と接していると、
こころの疲れが体にきて肩凝りや胃腸障害を引き起こし、
そしてそれらが目の疲れや頭痛・めまい、
アレルギーやアトピー、高血圧や糖尿の悪化に
つながっていると考えられるケースの多いことを実感します。
最近の日本人はこころが弱くなった、
ストレスに対して抵抗性がなくなったといわれますが、
世の中があまりにもめまぐるしく変わりすぎて
マイペースで生活できずリズムを崩されてしまっているのが現状ではないかと思います。
江戸時代の漢方医・後藤艮山(ごとうこんざん)は、
百病は一気(元気)の留滞によって起こるという「一気留滞論」を唱えました。
もっと古い古典にも似たような事が書かれています。
十年ひと昔でなく、
日進月歩の今の世ではこころの問題は無理もないのだと思えるようになってきました。
だからこそ、
無理せず自分のペースをとり戻して欲しいと願ってやみません。

 

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