過食症の人は、感情の波が激しい事が多いので、
家族は、そのとばっちりを受ける事が多いもの。

どう対応したらいいのでしょう?

過食症といっても、
根っこには、強力な「やせ願望」や「太る事への恐怖」を持っていて、
太っている人もあれば、吐き下しで、逆に痩せている人もいます。

過食症の人は、いつも「自分は太っている」という思いがあって、
家族の「普通やで」という一言で自分をわかってくれないという思いに
不信感が募り、辛く苦しい気持ちでいます。

食べて吐いて、罪悪感や自己嫌悪になって落ち込む事も多く、
下剤など多量に使って「痩せ」をキープしている人は、
一種の自傷行為であって、こういう人はデリケートに扱う必要があります。

「太る恐怖」から不安になって、家族にあたったり暴力をふるったりというケース
もあります。

「食」以外の興味を見つけて、それが「生きがい」「自分らしさ」になってくれるよう
お手伝いをしていくことが解決への道です。

結局は健全な「自己主張」をさせて「自己肯定感」を高めて
自分に自信を持つように導いてあげる事が大事なのです。

暴力や要求には、ケースバイケースで対応が必要になりますが、
話し合える状態があるならば、
本人の主張に耳を傾けて、家族の「お願い」をしてみて
本人のほうから「折衷案」引き出す事ができれば
一歩前進です。

本人も家族もここから抜け出したいという思いがあるなら治ります。


 

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