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 今日では風邪の原因はウイルスであるということは誰でも知っています。しかしこれは風邪という病気の一面をとらえているに過ぎません。漢方では風邪は原因ウイルスと人体の正気との戦いととらえ、予防や治療においても人体の正気をより重視します。同じ環境にいても風邪を引く人、引かない人、引いても軽くすむ人、こじれて治りづらい人。これはウイルスの強弱というより、人体の抗病能力や回復力である正気の状態に大きく左右されます。風邪のウイルスは自然界には常に存在していますが、正気がしっかりしていれば風邪は引きにくくなります。風邪が長引いて治りづらいのも正気が弱っているためで、正気の弱りにこそ本当の原因があるといえます。治療はその症状からウイルスなどの病邪と正気の状況を判断して、主に正気を補うのか、病邪に対する治療を行うのかをきめます。
 風邪の最も特徴的な症状は悪寒です。悪寒とはいくら厚着をしても、熱い風呂の中でもゾクゾクする症状で、その後に発熱のおこる事が多く、その他初期症状として頭痛、関節痛、咽痛、首肩の張り感、くしゃみ、鼻水、咳などが現れます。悪寒がなく咽痛、高熱から始まる場合や、正気の弱っているお年寄りなどでは、元気がない、寒気、微熱などあまりはっきりした症状が出ないことがあります。初期の段階で治らないと病邪は体表から体の内部に入り込み肺や胃腸の症状が現れるようになり、こじれて肺炎を起こしてしまう場合もあります。寒気、熱感、頭痛、首肩の張り、関節のこわばり、咽が少し痛むなどを感じたらすぐに適切な漢方薬を服用する事で初期のうちに治す事が可能です。発症から30分以内の服用が最も大切です。また発汗は風邪を治すための大切なプロセスですが、過度の発汗は禁物です。汗を出し過ぎると正気も汗とともに抜け出てしまい治りづらくなります。
 風邪はウイルスと人体の正気との戦いです。正気の弱るような事をすれば治りが悪くなります。日常生活では過度な労働、運動は控えて、十分な睡眠、休息をし、寒い所、人ごみなどに行かないようにしましょう。一般の風邪では食事は消化がよく胃腸に負担の少ない熱いお粥などが最適です。体を冷やすようなものは控えましょう。漢方薬を飲んだ後に熱いお粥を食べるとジワーと発汗がおこり治りやすくなります。風呂は寒気や熱のあるときには正気を消耗して悪化することがあるので入らない方がよいでしょう。マスクはウイルスの吸入を防ぐというよりは、乾いた冷たい空気から粘膜を守り、粘膜の抵抗力を落とす事を防ぐ事が出来ます。


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