婦人科の治療に時間がかかることが多い。と言うのも生理の異常は、
卵胞ホルモンと黄体ホルモンとの微妙なバランスにより排卵と月経を起こ
していくのですが、生理そのものを診ても無意味な場合が多く、体全体を
強くし、子宮の発育不全を改善して子宮の環境を良くし、ホルモンの微妙
なバランスを調整出来る能力をつけなくては本当の治療とは言えません。
20歳の女性が最初に来店されたとき、風が吹くとどこかに飛ばされそ
うな感じでした。顔色は青白く、痩せていて、いかにも体力がない。唇は乾
燥し、髪の毛が薄くてツヤがなく、明らかに血色不良を起こしている。
学校の検診でも胃下垂と言われていて、食が細く、好き嫌いも多い。
16歳のころから急性胃腸炎を繰り返したという。また、小さい頃から口内
炎や舌炎をよく起こし、便通は毎日あるが軟らかめで、冷たいものを飲食
するとすぐに下痢をしてしまう。低血圧で冷え性、夜、なかなか眠られない。
相談の内容は初潮以来、生理が止まらないということである。1ヶ月に
20日間くらい出血し、5日休んではまた出血を起こすという。悪心・嘔吐、
下腹部痛があり、下痢を伴う。冷や汗が出ると悪寒を感じ、食欲もなくな
る。 (つづく)