33歳の主婦。
小中学生のころは、皮膚に何も異常はなかったが、大学生になってから、肘、膝部分に毛孔性丘疹ができた。その後長男を出産してから更に悪化し、首や顔部分にも出てきた。その後、人に聞いてステロイドをやめたところ、一気に悪くなり、顔面にも皮疹ができ乾燥して痒い。友人に相談したところ、漢方の話を聞き来局。
体格は小柄でやや肥満体、大小便に異常はなく、食欲もある。
皮膚の状態は顔面に血管の拡張を伴った(細絡)状態があり浮腫(ふしゅ)も強く紅潮して、熱っぽい。両手首、肘、膝に乾燥をともなったアトピー様皮膚症状があり、そのほかにも掻破(そうは)痕(引っ掻き傷の痕やかさぶた)がある。
「皮炎湯」に「黄蓮解毒湯」を併せた煎じ薬を服用、それから後に浮腫に用いる猪苓湯を併用
そこで皮炎湯(ひえんとう)に黄蓮解毒湯(おうれんげどくとう)を併せて煎じ薬にして服用してもらう。
外用は夜間にモクタール軟膏を使い、日中はタイツ軟膏を塗ってもらった。数週間後、ほてりは楽になるが、紅潮は今一つ変化がない。そこで皮膚の浮腫に用いる猪苓湯(ちょれいとう)を前方に加えてみた。するとすぐに浮腫がとれ、紅潮も徐々になくなり、3か月後には血管の細絡もなくなった。
酒査よう皮膚炎は漢方薬がよく効くことが多いので。ご相談を。082-291-2211
ツイート |
更新日: 2011/04/01 |
Comments