35歳の女性。一年前に扁桃腺なったころから、手のひらに水疱がでて
一部化膿するようなものもでてきた。
そのうち足の裏にも出てきて皮膚科で掌蹠膿胞症といわれ、
しばらく治療をしていたが忙しくてやめてしまった。
そのうち知人から漢方でよくなったことを聞き来局される。
◇
本人の体格は小柄でやや肥満体。大小便、食欲、血圧、生理痛とも異常はない。
患部の状態は両手足の掌蹠に多数の膿胞をともなった水疱と角質が厚くなって
乾燥、はくりがあり、一部亀裂もある。
また、水疱部には多数の搔破痕(引っ掻き傷の痕やかさぶた)も認められる。
消炎・保湿薬の「温清飲」を煎じ薬で、
その後「越婢加朮湯」を加えて服用し、「モクタール軟膏」の外用
そこで、掌蹠膿胞症の極期に相当する血熱熱毒症とみて
消炎、保湿薬の温清飲(うんせいいん)を煎じ薬で服用した。
数週間程度では特別に変わりがなく活発に水疱が現れる。
そこで水疱によく用いる越婢加朮湯(えっぴかじゅつとう)を加えて服用する。
さらに20%のモクタール軟膏を塗ったところ、水疱の新生が治まってきた。
続けること数ヶ月で、両手足の掌蹠部がわずかに乾燥した状態にまで回復した。
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更新日: 2011/08/05 |
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