赤ちゃんをこの手で抱きしめる日まで



「どうして私たちには赤ちゃんができないの?」
「いったい何をすればいいの?」
「この不安な日々はいつまで続くの…?」
歳を重ねる毎に募る不安と焦り。また、仕事などで忙しい日々の中、親戚や友人などから「赤ちゃんはまだ?」と聞かれるプレッシャー。
このような精神的ストレスに加えて不妊治療を行なっている方の苦しみはとてもつらいものです。
なぜ子宝に恵まれないのか、もう一度考えてみましょう。
赤ちゃんができない原因は女性側だけにあるのではなく、実は男女同じ割合であることがわかってきました。
妊娠について諦めずにご夫婦で一緒に考えてみませんか?

栄養補給でストレスに負けないカラダづくり

「ストレスは妊娠に良くない」そんなことは百も承知ですが、現代社会ではストレスを減らすことがなかなか出来ないのが現状です。
ストレスが妊娠に良くない理由は、ストレスによって大量に発生する活性酸素が夫婦ともの不妊の原因になるからです。



過剰な活性酸素は女性の子宮内膜を薄くして受精卵を着床しにくくさせ、また男性の精子を傷つけて精子数を減少させることが分かっています。
活性酸素を取り除くことでストレスに対抗することが出来ます。適切な栄養補給で過剰な活性酸素を消去すれば、ストレスによるダメージを和らげることが出来ます。夫婦で適切な栄養補給でストレスに負けない体づくりを!

ストレスは妊娠の大敵→ストレスは過剰な活性酸素を生む

活性酸素は本来私たちの身体にとって必要なもので細菌などの外敵から身体を守る働きとしています。私たちの身体は生きていくためのエネルギーをつくる過程で必ず一定量の活性酸素を発生しますが、精神的ストレスや肉体的ストレスをうけると過剰な量の活性酸素を発生します。



この過剰な活性酸素は細胞を傷つけ卵胞・卵子の形成を妨げたり、子宮内膜を薄くするなど生殖細胞に悪影響を及ぼします。
そして過剰な活性酸素は「月経のメカニズム」を乱し、不妊を引き起こす一つの大きな要因となります。

ストレスが少ないゆったりとした生活を送るように心がけることはもちろんですが、ストレスから発生した過剰な活性酸素を打ち消す力(活性酸素消去能力)を高めることが妊娠するためにはとても大切です。




※卵子が着床しなければ、不要となった子宮内膜がはがれ血液とともに排出されます。これが月経です。

過剰な活性酸素は卵子の質と受精率を低下させます。

身体に活性酸素が過剰にあると卵胞で良質な卵子が作られず、たまごの受精能力が低くなって、受精率が下がります。しかも受精できたとしてもその後の受精卵の発育能力も低下することが最新の研究で示されています。過剰な活性酸素は妊娠の大敵なのです。



活性酸素は妊娠できないことへの焦りや不安・不妊治療で生じる身体への負担などからも多く発生します。不妊に悩む方にとっては悩むことすらも過剰な活性酸素を発生させ妊娠の妨げになってしまっているのです。この厳しい現社会でストレスを減らすことはとても難しいことです。妊娠を望む方は特にストレスによって発生する過剰な活性酸素への対処法を知っておく必要があります。
妊娠するためには、増えすぎた活性酸素を減らすことがとても大切です。

子宮内膜を厚くし、妊娠率をあげるため過剰な活性酸素を減らしましょう



ふかふかした厚い子宮内膜の方は、卵子が着床しやすいため妊娠率が高くなりますが、子宮内膜が薄い方は着床しにくいため妊娠率が低くなります。

近年の研究で子宮内膜は過剰な活性酸素にさらされることで薄くなり、妊娠率も低下することがわかってきており、いかに過剰な活性酸素が妊娠に悪影響をおよぼしているかが注目されてきています。また生理不順、月経困難症の方の体内では、慢性的に活性酸素が妊娠率を低下させていることが分かってきました。
過剰な活性酸素は妊娠の大敵なのです。

亜鉛とセレンは、活性酸素から卵子を守ります。



卵子を傷つける活性酸素は妊娠の大敵です。身体では活性酸素を消去するSODなどの酵素が活躍しています。酵素が活性酸素から卵子を守るためには、亜鉛・セレン・銅などのミネラルが必要です。

これらのミネラル(武器)が不足すると酵素(王子)は活性酵素(カラス)を退治することができず、活性酵素から卵子(姫)を守ることが出来ません。

妊娠の大敵である活性酵素を減らすためには、亜鉛・セレン・銅などを積極的に摂取することが重要となります。

お母さんになるための栄養素の宝庫牡蠣

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牡蠣は妊娠の大敵である過剰な活性酵素を消去する亜鉛・セレン・銅などの栄養素がバランスよく豊富に含まれています。牡蠣肉は活性酵素を処理するとても優れた食べ物です。
活性酵素を処理し、正常な月経と妊娠をするために必要な栄養素の補給をしっかりしたいものです。

基礎体温と着床のはなし

妊娠のためには、順調な排卵を行ない、受精した受精卵が子宮内膜に着床することが必要です。
基礎体温を測定することによって、排卵や着床などの状況を知ることが出来ます。

●基礎体温の上昇とともに排卵が行なわれる



基礎体温は低温期から高温期に上昇しますが、その上昇にともなって卵胞から卵子が排出されます。
(順調に排卵が行なわれるためには低温期から高温期への基礎体温の上昇が0.3~0.5℃必要です)

●着床のためには、温かな身体が必要です。

親鳥がたまごを温めることによって、卵からヒナへ孵化させるように人間のお母さんも受精卵を着床させ、胎児を成育するためには基礎体温を上げる必要があります。妊娠するための準備である体温上昇がきちんとできていないと卵子は着床できません。
(着床するためには、高温期が10日以上持続するのが望ましいです)

低体温、冷えは妊娠の大敵です。

子宮の冷えは生理痛や生理不順を招きます。冷えは順調な排卵を妨げせっかく受精した卵子も着床しにくくしてしまいます。
子宮や卵巣などの生殖器がある下半身は、冷えの影響をうけやすいのです。
低温期から高温期への基礎体温の上昇が順調に行われないと高温期は短くなり、受精卵は着床しづらくなります。また高温期の体温が不安定だと排卵は不調になるため妊娠しても流産しやすくなってしまいます。



女性ホルモンは基礎体温を高め子宮内膜をふかふかにします。

●女性ホルモンの指示で基礎体温は上昇します



基礎体温は女性ホルモンである黄体ホルモンの指示で上昇します。黄体ホルモンは黄体から分泌されますが、黄体の発育が不十分だと黄体ホルモンの分泌は不調となり基礎体温は充分に上昇しません。
また黄体ホルモンの分泌が不調になると高温期が短くなったり、高温期の体温が一定にならなかったりと不安定になります。
女性ホルモンをしっかり分泌し妊娠できる体温を保ちたい!!
女性ホルモンの分泌を支えているのが必須栄養素の亜鉛などです。

●女性ホルモンの働きを良くし、厚くふかふかな子宮内膜を作りましょう!



ごつごつした岩のような所に種をまいて肥料をあげても目が出ないのと同じようにうすく潤いのない子宮内膜には、受精卵は着床しにくくなっています。
受精卵がしっかりと着床するためには厚くふかふかで柔らかく粘膜が潤った子宮内膜が必要です。
この潤いのある厚い子宮内膜は女性ホルモンである卵胞ホルモンと黄体ホルモンの共同作業によって作られます。

女性ホルモンの働きを支えているのが、亜鉛・セレンなどの必須栄養素です。

体温づくりのポイントはミネラル・ビタミン補給

体温はコメ・イモなどの穀物に含まれている糖分・脂肪が燃えた時に出てくる熱によって維持されています。
食物中の糖分をしっかり燃やして、適度に体温を上昇させるためにはミネラル・ビタミンが必要不可欠です。
ミネラル・ビタミン不測ではせっかく食べた食物から熱を充分に得られず、体温の傾向になります。
しっかりとミネラル・ビタミン補給を行ない正常な体温を作りましょう。



生理周期を正常にするために、亜鉛・セレン・銅などはとても重要です。

~妊娠のためには正常な月経(生理)が必要です~
女性ホルモンの働きによって基礎体温の適切な上昇が起こりさらに着床のために必要な厚くてふかふかした子宮内膜は作られます。

(妊娠するためには、女性ホルモンの正常な働きが必要不可欠です。その女性ホルモンを支えているミネラルが亜鉛・セレン・銅などです)

亜鉛・セレン・銅は女性ホルモンの分泌と合成を順調にし基礎体温を上昇させ、卵胞と黄体の発育を促進して、さらにふかふかな子宮内膜の形成を促します。

亜鉛・セレン・銅の摂取不足は女性ホルモンの分泌低下を招き、低体温、着床不全の原因となります。

現代女性は亜鉛不足です





残念なことに、現代人はミネラル不足の傾向にあります。
特に亜鉛は、30~39歳では所要量の75%程度しか摂取できてません。



亜鉛・セレン・銅などのミネラルが不足すると卵胞・卵子を形成する卵胞刺激ホルモン(1)と黄体を発育させる黄体形成ホルモン(3)の合成と分泌が低下し、女性ホルモンの卵胞ホルモン(2)と黄体ホルモン(6)の分泌低下を招きます。
すると、卵胞の成長不良、黄体や子宮内膜の形成不良、妊娠率の低下、流産などが生じやすくなります。
なかなか妊娠できない要因の一つとして亜鉛などの微量元素不足による女性ホルモンの分泌低下が指摘されています。
女性ホルモン(エストロゲン)活性酸素を消す「女性の強い味方」
エストロゲンの活性酸素を消す強い力(抗酸化作用)はビタミンCやビタミンEなどよりもはるかに強く、「月経周期を調節する」「体温を調節する」「体温を作る」などの作用がある。
この大事な「エストロゲン」の働きを最大限にするために亜鉛が必要である。



つわりの原因のひとつは活性酸素



つわりになると悪心や吐き気、嗜好の変化が起こり食事を取ることが難しくなります。
実は過剰な活性酸素は、つわりをひどくする原因の一つでもあります。そこで活性酸素を処理してくれる亜鉛・セレン・銅またはビタミンEなどのビタミンの積極的な摂取が大切になります。

葉酸・ビタミンB12などの不足にもご注意

葉酸・ビタミンB12はビタミンB群の仲間で赤血球の生成に不可欠であり、脳、神経、粘膜の正常な機能に深く関わる栄養素です。一日あたりの摂取推奨量は葉酸400ugビタミンB12が2.4ugです。

妊娠の初期に、葉酸、ビタミンB12不足だと胎児に神経閉鎖障害が発生し、また、ビタミンB12不足になると遺伝子の情報が正確に流れず、胎児の成長以上が生じる可能性もあります。

☆ビタミンB群はそれぞれが作用しあうので、葉酸だけを取るのではなく、ビタミンB12・ビタミンB1・ビタミンB6などバランスよく取ることが必要です。



牡蠣肉は、活性酸素を処理するとても優れた食べ物です。
さらに、赤血球の生成や脳、神経などに必要な亜鉛・葉酸・ビタミンB12などがバランスよく豊富に含まれています。

現代男性の精子の力は明らかに低下しています



WHO(世界保険期間)の男女別不妊原因の調査によると近年では男性側に不妊原因があるカップルが50%近くを占めています。実は不妊の原因は女性だけにあるのではなく男性側にもあるのです(NHKスペシャル2009)

精子の減少の要因は、複雑で明確ではありませんが、ストレス・環境汚染・栄養不足などが上げられています。

元気な精子を作るミネラル・セレン・亜鉛



☆静止無力症ってご存じですか?

精子無力症とは、精子の運動率が低下した状態を言います。
正常男性では、射精後1時間以内で少なくとも50~70%の静止画運動しています。
この精子運動率が50%未満になれば、精子無力症といいます。(WHO基準

運動率の高い元気な精子は卵子まで泳ぎ着いて受精することが出来ます。
しかし運動率の低い弱々しい静止は蘭島で泳ぎ着くことが出来ません。

☆元気な精子と弱々しい精子とはどこが違うの?

健康男子の元気な精子にはセレン・亜鉛が多く含まれ、特にその中でもセレンが多いことが判り精子無力症の弱々しい静止にはセレンが少なく活性酸素に弱いことが報告されました。

亜鉛・セレンが豊富に含まれる代表的な食品として牡蠣肉があげられています。
牡蠣肉の摂取によって精子の運動率が上昇したとの学術報告が注目されています。