めいともさん
投稿日時: 2021/03/17 02:14
数年前から更年期症状に悩んでいます。具体的には、多汗、耳鳴り、足の冷えやむくみ、股関節の痛み、寝付きの悪さなどです。漢方薬でこれらの症状を和らげるものがあれば教えて欲しいです。
めいともさん、こんにちは。
お訴えから察するに、ホルモンバランスの変動に伴い、気血の巡りに滞りが生じているのでは?とお見受けします。即ち、気が滞り鬱積して「熱」を伴うようになれば汗や耳鳴りに及びやすくなり、他方で血が滞り「淀み」が生じれば、老廃物としての冷えや痛み、むくみ等々を伴いやすくなります。また漢方でいう気・血の結びつきは、自律神経系と内分泌系(あるいは中枢神経系)の関係にも通じますから、気血の滞りとそれら機能面の失調は、表裏の関係にあると言っても過言ではありません。
そして漢方的には、更年期に伴う気血の滞りは五臓の「肝」の不具合によるものと見立てられます。「肝」は人体において、「将軍」のような役割を果たし、気血の采配・統制を司る部分です。肝が不調になると、気血の采配≒巡りが悪くなり、それらが全身にバランス良く行き渡ることが難しくなります。また一方で肝は「血を蔵す」とも言われ、肝に貯蔵する血が衰退することは、「血の道」に何らかの障害という形で現れます。女性の生理や健康にとっても「血」は不可欠な存在ですから、その点からも「肝」の大切さが何となく、ご理解いただけるかと・・・。
ちなみに、肝の本質は「束縛なく伸びやかな樹木」に通じ、そういった性質を高めていく漢方治療は「疎肝(疎肝解鬱)」と呼ばれます。樹木が自由に枝葉が伸ばしていく様が、人の体では内から外に向かい、滑らかに気血が巡っていく様に相当し、それを促すことを「疎」という訳です。なお、疎肝を促す目的でよく用いるのが「柴胡」という生薬です。
柴胡を用いた漢方薬は種類が多いですが、めいともさんのお訴えから見立てると、柴胡疎肝湯や加味逍遥散がベースになると思われます。ただし、これのみで全ての症状を改善するのは難しいでしょうから、適宜に別の方剤・生薬を加えていく(例えば肝の血を養う四物湯を足すとか、水滞を目標に当帰芍薬散を合わせるとか)ことも必要になるかと。その点は、専門家に相談して見立ててもらうと良いでしょう。
以上、雑多な文章ですがご容赦下さい。お大事になさいませ。
回答日時: 2021/03/17 11:13
めいともさん さま
おはようございます。
多汗、足の冷えやむくみ、寝つきのわるさは、血虚と気虚からくるものと推定されます。
耳鳴り、股関節の痛みは、腎虚からくるものと推定されます。
どれも、更年期には、よくあらわれる症状ですね。
血虚と気虚の体質改善には、婦宝当帰膠または心脾顆粒がいいかもしれません。
腎虚の体質改善には、参茸補血丸または星火亀鹿仙がいいかもしれません。
漢方薬が効いていけば、だんだんと更年期の不快な症状も緩和してなくなっていくでしょう。
漢方薬をお試しになる前には、専門家にご相談ください。
お大事になさいませ。
なかなか改善しないときは、当店までお気軽にお越しになりご相談ください。
回答日時: 2021/03/17 10:40
睡眠: すぐに眠れるが、2時間起きに目が覚める。 肌: 張りがない。 もっと見る
投稿日時: 2022/07/22 21:29
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投稿日時: 2020/12/01 09:13