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和の香り
~源氏物語を香りから楽しむ~ 「源氏物語」は日本最古の長編小説であり、2008年は源氏物語が藤原道長によって、一條天皇に献上された1008年(寛弘8年)から千年に当り、「源氏物語千年紀」として多くのイベントが行われました。 時の才女 紫式部これは、作者の書いた「紫式部日記」の11月1日の項に宮中で読まれて居る雰囲気が記されていることから、その少し前の年に世に出されたものと推測されます。
光源氏登場物語は、帝の皇子として生まれ、美貌と才能に秀でた「光源氏」を主人公として、栄華を極める一方、色々な恋愛遍歴を重ねた葛藤の尽きない生涯を軸として、4代の天皇の御世、七十数歳の間の人間模様が繰り広げられ、更に、華やかな宮廷行事の数々や、当時の貴族社会の雰囲気、更に、その生活ぶりが克明に記されている点、日本文学史上最高の作品と言えましょう。
源氏物語を最後まで読んでみよう! 源氏物語は54帖から成って居り、全読するには相当の覚悟と努力を必要としますが、与謝野晶子や谷崎潤一郎などの名訳がありますから、是非、完読されることをお勧めします。
この内、第1帖の「桐壷(キリツボ)」には香りの話は出てきません。
先ず、藤式部が学問好きの娘の所を訪れたが、風邪を引いて蒜(ニンニク)を食べて居り、臭いからと断られた話をした処から香り(匂い)の話が始まります。
因みに、「帚木」とは人の名前では無く、遠くから見るとある様に見えるが近くに寄って見ると形が見えなくなる伝説の木のことで、姿は見えるのに会えない事を示して居ます。 |