五臓のうち脾は運化を司り、水穀精微を作り、気と血の源を作っています。雨の多い季節には湿邪が強くなり陰邪として脾の気機を妨げます。脾の働きが低下すると、体内に水が停留して食欲が減退し、腹部が張り、浮腫、下痢、倦怠感、頭が重いなどの症状が現れることがあります。
この様な症状の時、下記の食材を食時に取り入れると症状の緩和に役立ちます。
冷たいものを控え、自然の甘みがあるものを摂取すると良いです。
1、脾気を補益する食材
(硬米、糯米、ジャガイモ、さつまいも、椎茸、栗、鶏肉)で脾の働きを補う。
2、気を巡らせて湿を取り除く食材
(蕎麦、玉ねぎ、紫蘇、ジャスミン、らっきょう、ミカン)
3、辛温・芳香によって湿を取り除く食材
(ネギ、生姜、紫蘇、香菜、茗荷、三つ葉)はよい香で水分代謝を助ける。
4、利尿によって湿を取り除く食材
(ハトムギ、小豆、大豆、黒豆、冬瓜、とうもろこし、金針菜、鯉、鮒、鱧)
薬剤師 津島哲平
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