春の特徴は「風」です。五行学説では春は「木」に属し「風」に通じているとされています。春分前に吹く東風により木々は緑に染まり、春分以降の東南の風で花々が鮮やかに咲き誇ります。冬眠状態で凝り固まった身体は、暖かい春風を感じることによって陽気が次第に生長し気血が増してきます。とは言え、急な気候の変化には身体がついていけないので、立春前の17〜18日間は冬土用と言い、次に来る春という季節に向けて暮らし方を緩やかに変化させていく準備期間になっています。
土用は気候の変化で脾胃(消化器系)が最も疲れやすい時期といわれています。脾胃が弱ると気血がうまく養われず、消化不良・下痢・便秘・手足がだるくなるなどの症状が現れます。ですから土用は「脾胃をいたわる養生」が鍵となります。暦の土用にとらわれ過ぎず、実際に季節の変わり目を感じるタイミングで「脾胃をいたわる養生」を実践しましょう。脾胃をいたわるには脾気を補う粳米・餅米・ジャガイモ・さつまいも・山芋・椎茸・栗・鶏肉・牛肉・ナツメなどの食材を使った料理を食べると良いでしょう。
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薬剤師・国際中医師・国際薬膳管理師
津島哲平
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