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症状の裏に消耗あり。
前回に引き続き、こりについて。

私が個人的にしばしば用いる表現に
健康的な凝り」と「病的な凝り」というのがあります。

健康的な凝りというのは、
簡単に言えば「起こるべくして起こる凝り」を表し、
凝りを招く動作や生活習慣を通じて
ほぼ必然的におこるものを意味しています。
見方を変えると、同様の動作や生活を通じて
100人中100人が同様の凝り症状を訴えた
場合、
これは即ち「健康的な凝り」と見立てるわけです。
そしてこの健康的な凝りには、凝りの原因がはっきりしている、
急性で起こる場合が多いが、速やかに解消できるなどの特徴があります。

対して病的な凝りとはこの健康的な凝り以外の全てのものを指します。
その中には高血圧や頚椎症など病的な原因に伴うものもあり、
慢性で解消することができないものも含まれ、
また「凝りやすい」という自覚症状も該当します。

そして、これは以前から繰り返し述べていることですが、
「健康的な凝り」と「病的な凝り」の間には
体調と体質という一本の境界があります。
即ち、体調のトラブル(消耗)として健康的な肩こりが生じ、
体質のトラブル(消耗)として病的な肩こりが現れる。

「病は気から」と言われるように、
気の流れの不調は何らかの形で「体調の病=体調不良」として現れます。
然るに、体調不良の一症状とする「健康的な凝り」も
漢方では「気の巡りのトラブル」と結びつけて考えられ、
「やる気がなくなった」と感じる時には、だいたい肩が凝っており、
肩がこったと感じる辺りから急にやる気が失せてしまったりするわけです。

肩こりの対処法の多くが血行改善、
すなわち何らかの刺激を通じて、血の巡りを整えることを謳っています。
けれども刺激を与えて最初に動くのは血ではなく、気です。
病は気から…始まりますが、同時に気から終わるということだと思います。

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