何度も治療したけど失敗する場合には、いくつかの原因が考えられます。
卵子の質や子宮内膜が厚くならないなどありますが、今回は
卵子の質について書いていこうと思います。
この場合の治療法としては、
①排卵誘発法の見直しをすること
代表的な排卵誘発法に低刺激法と調節刺激法があり、
前者は、
クロミッドやレトロゾールなどの内服薬、
HMG or FSH法
クロミッドプラス HMG or FSH法(注射は隔日投与)
など
後者は
飲み薬プラス HMG or FSH法(注射は連日投与)
ロング法
ショート法
GnRHアンタゴニスト法
など
があり、病院では、一人一人にあった方法で提案をしていきます。
また、
②卵管内移植をするという方法があります。
左右どちらかの卵管が通っており、子宮内膜が8mm以上ある場合には、GIFT法やZIFT法などで妊娠する可能性があるようです。
GIFT法・・・受精する前の精子と卵子を卵管の中に移植する方法 採取した精子と卵子を受精させる前に子宮に戻すため受精できたか確認はできません。
ZIFT法・・・受精卵を卵管の中に移植する方法
いずれも腹腔鏡手術が必要で体にかかる負担はありますが有効な方法の一つです。
ただし、この方法は、
・受精卵を培養する技術(ZIFT法の場合)
・全身麻酔が行えること
・腹腔鏡下手術が可能であること
が実施施設の条件となるため、現在、全国で数施設のみで実施が可能となる方法です。
例)杉山産婦人科など
一方
卵子の質を高める方法として
漢方や鍼灸もその一助に役立てるものと考えます。
骨盤内の血流量を増やし、卵巣や精巣に安定的に栄養が届くようにサポートしたり、卵子や精子の栄養となる「気」「血」「精」といった栄養物質を補うことで質を高めます。
以上です。
ご一読ありがとうございました。
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更新日: 2022/02/09 |