漢方薬は、同じ症状でも体質によって違うお薬を使います。
先日のこと、 夜間頻尿 でお悩みの男性が2人、続けて来店されました。
一人目のAさんは、寒がりです。
80代で、週2回テニスを楽しまれていてとてもお元気です。
悪いとこは何もない、血圧も正常、
ただ、夜間頻尿だけが悩み,一晩で4回起きる、
寒い時期や冷えた時特に良くない、とのことです。
体を温めて腎の働きを高める漢方薬を出しました。
一か月もすると、夜間尿4回が2回に減ってきました。
二人目のBさんは、暑がりです。
80代、暑がりでのどが渇き、血圧が高い、
やはり夜間頻尿でお悩みです。
身体の熱をとって腎の働きを高める漢方薬を出しました。
一ヵ月もすると、夜間尿4回が3回に減ってきました。
一か月後のある日、AさんBさんが同じ時間に来店されました。
Aさんの「夜4回起きていたのが2回に減ったよ、」と話しているところへ
Bさんが来店され、「私は夜間尿の回数が4階が3回に減ってきた、」
と話され、お二人が薬を確かめ合っています。
おなじ夜間頻尿で親近感がわき、
お互いが同じ薬を飲んでいるかと思ったようです。
同じ頻尿でも、寒がりのAさんと、暑がりのBさんでは
治す薬は違うのよ、とおはなしし、
二人ともそうかそうか、と感心していました。
漢方薬は、おひとりひとりの体質や症状を詳しくお聞きし、
お体に合わせてお薬を選薬する、いわば、オーダーメードのお薬です。
漢方・自然薬が好きな薬剤師 谷薬舗 たにあつこ
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更新日: 2020/04/16 |