逆流性食道炎は、ご相談が多いですが、
そのほとんどが、その肩の症状や体質に合わせた漢方薬により改善してゆきます。
いろいろ治療をしたけど治らない、とお悩みの方、
一度、漢方相談をなさることをおすすめします。
今回ご相談いただいた方は70代女性で、
逆流性食道炎で通院治療をしているが症状は改善しない。
ゲップがひどく胸焼けもし、
息がうまく吸えなく、深呼吸ができない、
とのことです。
解説
食べ物も空気も、下へ降りてゆくのが正常です。
降りてゆくことを 「降(こう)」、これが降りてゆかないことを 「逆(ぎゃく)」といいます。
この方は、胃の気が、降 ではなく 逆 となって 「胃気逆」で 逆流性胃炎になっています。
また、 肺の気が、逆となっているので 「灰気逆」で 息がうまく吸えなくなっています。
治療
この方には、胃と肺の気逆によい漢方薬を処方しました。
呼吸の仕方のアドバイスもお伝えしました。
息は、吸おう吸おうとしても吸えないので、 まず、お腹の空気を吐いてから吸いましょう!
呼吸 という字は 吐いてから吸う、とかくように、 吸ってから吐くのではないのです。
店頭で一緒に腹式呼吸をやってみました。
ヘソ下丹田に手を当てて、 お腹の空気をゆっくりフーっと吐き出して、
全部吐き終えたと思ってから さらにお腹を凹ませて吐いて、
それからおなかの力を抜くと 自然に空気がスーっと入ってきます
1週間後には、
ゲップが減り、深呼吸も少しできるようなってきました。
2ヶ月もすると、
まだお薬は減らしてお飲みいただいていますが、
逆流性食道炎の症状はほとんど気にならなくなりました。
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更新日: 2024/04/02 |