何の話? ・・・花粉症ですよ~。
最初に、五行説から花粉症を紐解いてみましょう。
春(五季)は肝(五臓)。肝の主な働きは栄養分の代謝・貯蔵、有害な物質や血の解毒ですが、春は肝が昂(たかぶ)りやすく、その為、血が頭に上昇する事により、首から上の不調が多くなります。
頭痛になったり、目(五竅)や鼻の粘膜も充血しやすくなります。
そこに春の風(五悪)の影響で花粉が飛んで来て花粉症になるのです。
上昇した血が、暖かい春の風に更に揺さぶられ、のぼせたり、めまいを起こしたり・・。
目がカユカユで涙(五液)は出るし・・鼻もムズムズ、鼻水ポタポタ・・。イラ~×××。
肝が病み、血が上昇しているわけですから、イライラ、カッカカッカ! 怒りっぽくもなりますよね(五志)。
毎年、花粉症が辛い方々は立春が過ぎ花粉情報がメディアに流れ始めると急に花粉症対策を始めたりします。
確かに植物の花粉が原因なのですが、空気の汚れや食生活、ストレスも大きく係わっている事をご存知でしょうか?
私が子供の頃、花粉症はその言葉自体、なかったのです。空気も現代ほど汚れてなかったし、緑も土もたくさん残っていた。花粉は飛んでいたでしょうけど、自然が処理してくれていたのだと思います。人・動物・生物・植物・自然・気候が調和していたのだろうと。
レトルト食品やスナック菓子などはまだ珍しく、種類豊富ではなかった。「食品」よりも「食物」が中心でした。
花粉症は人間が調和を乱し、作り出したものなのに、自らが苦しんでいるのです。
お店に来られる花粉症の方。色々お話ししていくと、水分、冷たい物の取り過ぎが皆さん共通しています。
私達は、汗、尿、便、唾液、涙、鼻水、皮膚などから水分代謝をしますが、日本は湿度が高いので、水分を取る割に汗はそんなに出ません。放出できない余分な水分が体内に溜り、やがて涙や鼻水として溢れ出てしまうのです。まるで鼻が水道の蛇口のように・・。
冷たい物を取り過ぎると、体の奥まで冷え、瘀血になります。血が汚れ、スムーズに体内を巡らなくなります。
食生活の乱れは、脾(胃)を弱めます。胃がもたれ、余分な水分が溜り、体もだるくなり、あーしんどっ!笑~
花粉症は瘀血と水分が原因 なのです。
今日から冷たい物を飲んだり食べたりするのを控えましょう。水分を取り過ぎないようにしましょう。エビ、カニ、イクラ、チョコレート、たけのこ、もち米、洋菓子など血を汚す物を控えましょう。
食生活を氣をつけるだけで「あれっ!今年は花粉症が出ない!」ってなりますョ。
毎年恒例の一時しのぎの対処療法はもう卒業しませんか?
そして、体の中から治しましょう!
關根 典子