• お問い合せ
  • サイトマップ
  • 個人情報保護
  • 交通アクセス
  • 漢方薬 漢方薬局 薬店のことなら きぐすり.com
  • ホームへ
  • 店舗紹介
  • 相談方法
  • よくあるご質問

葛根湯の適応症は、冬かぜ以外にも
頭痛や肩こり、種々の炎症性疾患(扁桃腺炎や中耳炎、乳腺炎)、
上半身の神経痛、蕁麻疹などがあります。
けれど実際はそれぞれの症状に合わせて
生薬を加味した方がより効果的です。
葛根湯は素方(素の葛根湯)だけでなく、いくつか有名な 変方 が存在します。
中でも次の加味方は、よく知られています。

葛根湯+辛夷・川芎(鼻づまり、頭痛向け)
葛根湯+桔梗・石膏(中耳炎・扁桃腺炎向け)
葛根湯+蒼朮・附子(肩こり・神経痛向け)

葛根湯に生薬を加える事には、
その働きを増強したり、方位を変える狙い があります。
例えば辛夷・川芎の組み合わせは、
通竅(閉じたものを通す)・活血・止痛等の作用をもたらす。
これを加えることで、葛根湯がより鼻づまり・頭痛向けになります。
同じようにして桔梗・石膏は、消炎・排濃を体表面に、
蒼朮・附子は、燥湿(湿気を除く)・袪寒(温めて血行を良くする)を筋肉に与えます。
ぜひそれぞれの症状を通して、葛根湯を積極的に活用してみて下さい。

medicine_kakkontou


葛根湯+辛夷川芎は製剤化されていますが、
他の変方はOTCで全く見かけません。
変方の取り扱いは、漢方専門薬局が得意とするところ。
葛根湯は合っている気がするんだけど、こんな症状にも使えるの・・・?
そんな疑問も、ぜひ店頭にてご相談下さい。

※実際には、葛根湯にも合う人と合わない人が存在します。
特に胃腸の弱い人、筋肉が弛緩している人、
発汗傾向の強い人、循環器系疾患の診断を受けた人は注意が必要です。


ちなみに 最初から全部を加えておけば良いのでは?
疑問に思うかもしれませんが、あまり多くの生薬を加えてしまうと、
構成が複雑化して、葛根湯本来の切れ味が低下してしまいます。

これは漢方全般に言えますが、ある漢方薬の効き目を100としたとき、
それに加味する事は正方形を、同じ面積の長方形にするような感覚です。
けれどこれを繰り返し過ぎると、効き目の100が100→90→80と減じていきます。
何事も、要らないものは摂らないでおく事が漢方薬を効かせるコツです。


Copyright© kanpo-kakinoki All Rights Reserved.