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さて、今回は、妊娠成立の流れについてお話したいと思います。
妊娠は、女性側の体内で「排卵」→「受精」→「着床」という段階を経て成立します。
「卵子」は、卵巣の“卵胞”という袋の中で育ちます。卵子が十分に成熟すると、卵子は卵胞からひとつだけ排出されます。これを「排卵」といいます。
排卵された卵子はまず、卵管の先にある卵管采に取り込まれ、そこから少し子宮側にある卵管膨大部という場所で精子を待ちます。
なお、卵子の寿命すなわち受精能力があるのは排卵されてから約6~12時間と言われています。
一方、
「精子」は射精によって女性器内に送り込まれます。このときの精子の数は約2~3億。精子は⼥性の⼦宮、卵管の⼊り⼝を通過して、卵管膨⼤部に向かいます。卵子のもとにたどりつけるのはそのうちの約300~500個のみで、卵子と受精できるのはたったの1つです。精子は卵子の中に入り込もうとしますが、1個の精子が卵子に入る(受精)と、卵子の透明膜の性質が変わり、ほかの精子が入り込めないようになります。
精子が女性の体内で生きていけるのは、約72時間(3日間)です。その間に精子と卵子が出会わなければ受精できません。
受精卵は分裂を繰り返しながら約6日かけて胚盤胞となり、子宮内膜にくっつき、埋まります。
これが「着床」です。着床によって「妊娠が成立した」ということになります。
子宮内膜が着床に適した状態になる時期は最終月経から19~22日頃と限られています。
受精卵が子宮内に来るのが遅かったり、受精卵の発育が遅れたりすると、着床が難しくなってしまいます。
着床が起こると月経がストップし、胎児を育てるために子宮内膜が厚くなります。
黄体からエストロゲンやプロゲステロンが分泌され、どちらのホルモンも母乳分泌の準備を行う働きがあるので、乳房の張りを感じ始める人もいますが、着床後妊娠に気づかない人も多いです。
以上、【妊娠成立までの流れについて】をご説明しました。
