
今回も、不妊症の原因の一つである着床不全のことについて話したいと思います。
着床不全の問題が、胚側の問題なのか、子宮内膜側の問題なのかを前回話しました。
今回は、子宮内膜側の問題について考えていきたいと思います。
その着床不全に有効とされるERA検査(子宮内膜着床能検査)はどんな検査なのでしょうか。
ERA検査とは、胚移植の時期と着床のタイミングが合っているかどうかを評価する目的で、できた検査法です。
子宮内膜の着床機能を調べる検査で、国内でも導入する施設が増えてきています。
子宮内膜の組織より抽出した発現遺伝子を解析することにより、着床の窓を明らかにすることができます
胚が通常着床できる時期は、排卵から9日後に着床できる状態です。
通常より着床の窓の開いている期間は、月経周期の19~22日頃とされ、この日程がずれると
着床しずらくなってしまいます。
従ってこの検査をすることによって、移植の時期を調整することで妊娠率を上げます

以上、
着床不全で悩まれている方に参考になればと思います。