
一般不妊検査や精密検査が終わり、検査結果で原因が判明した後どのように治療を進めていくかを話したいと思います。
今回は、子宮や卵管に原因があった場合についてです。
〇子宮の原因については、子宮内膜ポリープと粘膜下の子宮筋腫について注目します。
この2つは受精卵の着床を妨げる可能性があるので、治療をしていく必要があります。
ポリープは内視鏡下での切除をし、術後再発することもあるので経過観察が必要です。
子宮筋腫は内膜を直接圧迫する場所にある場合は、内視鏡下で取り除きます。
ただ、内膜の外側にできた子宮筋腫は妊娠に影響はありませんが、あまり大きなものを放置すると流産や早産、出産時の多くの出血のリスクが伴いますので注意が必要です。
このような場合、採卵をして初期胚または胚盤胞を凍結保存しておき、子宮の状態が整ってから移植するケースもあります。
〇卵管の原因については、卵管閉塞です。
卵管が閉塞していれば自然妊娠はできません。
そのため、2つ方法があり、それらで対処していきます。
1つは、カテーテル手術を行い、詰まった部分を押し広げる治療です。
2つは、卵管を必要としない体外受精を行う治療です。
年齢や妊活のご経過に応じて対応が変わってくるので、
病院の先生と相談しながら決めていくとよいと思います。
以上です。