こんにちは。
今回は、不妊治療が今年の4月から保険適応になるにあたって、今までの不妊治療の歴史がどうであったかを振り返ってみようと思います。
・1776年 初めての人工授精成功(スコットランドの外科医が人工授精を成功させました) ➡日本では、明治時代(1868〜1912年)から人工授精が始まりました。
・1978年 イギリスにて世界で初めて体外受精による赤ちゃん誕生 2608gの女の子が誕生しました。➡日本では1983年 体外受精による赤ちゃんが誕生 2544kgの女の子が誕生しました。
・1983年 オーストラリアで凍結受精卵を用いた体外受精が成功➡日本では、1988年日本で初めて受精卵の凍結保存を開始しました。1989年凍結受精卵を用いた体外受精で赤ちゃんが誕生
・1992年 ベルギーで初の顕微授精による赤ちゃん誕生 ➡1994年日本で初めて顕微授精に成功しました。
・2008年 体外受精で生まれた子供が50人に1人
・2016年 体外受精で生まれた子が18人に1人
不妊治療を取り巻く現状とは
・日本は世界で最も不妊治療が行われている。
・体外受精や顕微授精などを行う不妊専門クリニックは約620軒→世界一の多さ。18人に1人が体外受精でうまれている。
・凍結融解胚移植が主流。出生時数の8割を超える。
・妊娠率は上がっても卵子の老化には勝てない現実
初の体外受精児の誕生から44年になります。
一方、
漢方は、2000年以上の長い歴史と豊富な経験に裏付けされた治療方法です。
各々の体質を重要視しているため、患者様の身体全体を総合的に判断して治療をします。
婦人病に対する漢方は、ヒトを対象として膨大な臨床経験によるエビデンスの上に立ち、その中で治療法が確率されてきました。
婦人科で取り扱う疾患で漢方薬の有効性が知られているのは、『月経異常』、『不妊症』、『更年期障害』などであり、
中国の古典的医書にはそれぞれの治療方法に関する記載が多く見られます。
漢方治療の必須の教本とされる【金匱要略】は西暦200年頃に著された本で治療法が論じられています。
漢方は遥か昔から不妊症などの婦人科疾患について治療されていることがわかりますね。
不妊治療は着々と進歩をしており一人でも多くの方がご妊娠・出産に至るように願っています。
以上です。